医療情報のナレッジパネルがついに日本のGoogleにも導入される。米国での提供開始から7年後

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医療情報のナレッジパネルが日本の Google にもついに導入されました。

病気や怪我など医療関連の情報を掲載するナレッジパネルは 2015 年 2 月に米国で最初に導入されました。
その後 2016 年 4 月にはインドとブラジルで、2020 年 3 月には英国で利用できるようになっています。

信頼できる医療情報を検索結果で提供

Google によれば、医療や健康に関連するクエリは非常に多く毎日検索されているそうです。
人の生命に関わる重要な分野なので、質が高く信頼性の高い情報源にすばやくアクセスできるようにナレッジパネルで医療情報を提供するようにしました。

左が [インフルエンザ]、右が [中耳炎] のクエリで出てくる医療情報ナレッジパネルです。

医療情報のナレッジパネル モバイル検索

PC 検索でももちろん出てきます。

医療情報のナレッジパネル PC 検索

次の情報がナレッジパネルに掲載されます。

  • 概要
  • 症状
  • 治療法
  • ニュース ※モバイル検索のみ

メディカルノートが監修

医療情報パネルに掲載される情報は、日本では株式会社メディカルノートが監修しているとのことです。
参考までに、米国では(主に)Mayo Clinic が、英国では National Health Service (NHS) が監修しています。

どのくらいの数の疾患に対応しているのかまでには公式発表は言及していません。
米国での導入時は 400 以上の疾患を対象にしていました。
その後、900 症例以上に拡大しています。

なんにせよ、信頼できる医療情報が検索で手にできるようになったのは喜ばしいことです。
米国での導入から実に 7 年以上が過ぎました。
健康関連の検索で、不確かな情報を提供しているサイトにユーザーが誘導される事態を防ぐことにも役立つでしょう。