Google、スマホ専用のインデックスを依然として開発中

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5月20日〜21日に英ロンドンで SMX London 2015 が開催されました。
このカンファレンスでは、GoogleのMaile Ohye (マイリー・オーイェ)さんが基調講演でスピーチしました。

マイリーさんは、スマートフォン専用のインデックスやモバイルフレンドリー ラベルの改良について言及したようです。
参加者のツイートを元に紹介します。

モバイル検索専用のインデックスを開発中

モバイル向けの新しいインデックス(を開発していること)とウェブマスターツール(現在はSearch Console)の通知の改訂が間もなくあることを、マイリー・オーイェ氏は明らかにした。

デバイス間の検索とインデックス、ランキングの実験をGoogleは繰り返し行なっている。

Googleはモバイル用の別のインデックスをテストしている。いくつかの問題があり、正しいURLを表示できていない。

1対1の対応がモバイルでは崩れているページネーションのように、めったにない厄介なケースを解決するためのテストが行われている。

3月に米サンノゼで開催された SMX West ではGoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏がモバイル(スマホ)専用のインデックスを試していることを明らかにしていました。

マイリーさんの発言からは、モバイル専用インデックスへの取り組みをGoogleが継続していることがわかります。

しかし実用化に向けては、まだ問題が残っているようです。
そのうちの1つがページネーションと思われます。

たとえば、モバイル向けサイトでは、PC向けに提供していたページを分割しているケースがあります。
PCでは1ページだけどモバイルでは2ページに分けている場合が例です。

こういった状況での対応付けが難しいのではないでしょうか。

実験中とはいえ、モバイル検索専用のインデックスの導入は確実なことなのでしょうか?
うまくいかずに、結局実験だけで終わってしまうこともありうるのでしょうか?

僕はこの点が気になります。

来週は米シアトルでのSMX Advancedに参加してきます。
イリーズ氏がまた登壇するので、何か続報を聞けるかもしれません。
なければ、直接質問してきます。

表示スピードがモバイルのランキング要因に加わるのか?

マイリー氏は、次のような発言も残したようです。

現在は、モバイルフレンドリーのラベルが付くか付かないかのどちらか。しかし将来的には、もっと詳細になるだろう。たとえば表示時間。

より詳細な情報を提供するようにモバイルフレンドリーテストツールをアップグレードする予定。

表示速度が遅いと思われるページにはモバイル検索で「Slow」と書かれたラベルを付けるテストが以前に目撃されていました。

こんなふうな新たなラベルを、Googleは考えているのかもしれません。

Flashを使っているページ間違ったリダイレクトのページにはGoogleはスニペットに警告メッセージを表示します。

こうしたメッセージの種類を増やすのかなとも僕は思いました。

「このページは表示にかなり時間がかかります。」
とか、
「このページはインタースティシャルが表示されます。」
とか。

もちろん、ただの想像です。

ラベルが詳細になるのと併せて、モバイルフレンドリーテスト ツールでももっと細かな情報が提供されるようです。

PageSpeed Insightsは、モバイルのユーザーエクスペリエンスを診断できますが、本来はスピード診断ツールです。
モバイルフレンドリーテストにもスピード診断機能が加わるのかもしれませんね。

いずれにせよ、改良した際には必ず発表があるでしょう。

この記事は参加者のツイートを元にしているだけなので断片的です。
したがって推測が多分に含まれています。
とはいえ、Googleのモバイル検索が速いスピードで変化していることだけは確かです。