Googleは過去にも自らにペナルティを与えていた

Googleは、ガイドラインに違反した有料リンクを買ったということで、身内であるGoogle日本にペナルティを課しました。

アメリカでも、多くのSEOブログやSEOフォーラムで取り上げられていて、一大ニュースになっています。

有料リンクであるPayPerPostが理由だとは、公式には発表していませんが、ほぼ間違いないでしょう。

friendfeedで、GoogleのMatt Cutts氏が認めています

Paid links penalty? – Ionut

Ionut, yes…. – Matt Cutts

“有料リンクのペナルティかい? – lounut”

“そうだ、lonut – Matt Cutts”

Googleが、日本法人といえど仲間内のGoogle Japanに罰則を与えたのも十分インパクトがありますが、アイレップの渡辺さんがおっしゃるには、リンクの販売側ではなくリンクの購入側へ与えられた、おそらく初めてのケースとしても異例の出来事です。

私が知る限り、リンク取引のガイドライン違反で、広告主(購入)側がGoogleからペナルティを受けた、初の事例だと思います。

身内だから、なおさら厳しい処置を講じて、毅然とした態度を見せたのでしょうか。

一方リンク販売による自己ペナルティは、今回が初めてのようですが、Googleが自らに罰則を与えたことは、過去にも1度あったようです。

2005年5月の話になります。

Googleの代表者のWebmasterWorldでのコメントです。

Those pages were primarily intended for the Google Search Appliances that do site search on individual help center pages. For example, http://adwords.google.com/support has a search box, and that search is powered by a Google Search Appliance. In order to help the Google Search Appliance find answers to questions, the user support system checked for the user agent of “Googlebot” (the Google Search Appliance uses “Googlebot” as a user agent), and if it found it, it added additional information from the user support database into the title.

The issue is that in addition to being accessed via the internal site-search at each help center, these pages can be accessed by static links via the web. When the web-crawl Googlebot visits, the user support system thinks that it’s the Google Search Appliance (the code only checks for “Googlebot”) and adds these additional keywords.

That’s the background, so let me talk about what we’re doing. To be consistent with our guidelines, we’re removing these pages from our index. I think the pages are already gone from most of our data centers–a search like [site:google.com/support] didn’t return any of these pages when I checked. Once the pages are fully changed, people will have to follow the same procedure that anyone else would (email webmaster at google.com with the subject “Reinclusion request” to explain the situation).

簡単に説明すると、Googleはユーザーとロボット(ここでは、Googleのロボットであるgooglebot)に別々のページを見せる、いわゆるクローキングを働いていたのです。

ヘルプページで利用し、ロボットのインデックスを手助けするために、Googlebotがアクセスしたときだけ、Titleに情報を追加したページを返していました。

ヘルプの答えを探しやすくするという、ユーザーのためを思っての仕組みだったのでしょうが、ユーザーとロボットに異なるコンテンツを見せるということに違いはありません。

したがって、ガイドラインに一貫して従うというポリシーの元に、ヘルプページをすべてインデックスから削除しました。

そして、問題点を修正した後、再審査リクエストを送信するように要求したのです。

厳しいといえば厳しいのですが、僕個人の考えとしては、これほど厳しく首尾一貫しているからこそ逆にGoogleを信用できます。

自分の発言をころころ変える、どこぞの国の首相とは比べものになりません。(笑)