医療系サイトの品質を判断するGoogleの能力は向上している

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高品質なサイトを検索結果で提供できるように Google は常に取り組んでいます。
とりわけ品質の高さが求められるジャンルの 1 つが医療や健康にかかわるサイトです。
医療に関する情報を扱うサイトの品質を判断する Google の能力はここ数年確実に向上してきているとのことです。

医療関連サイトの品質判断力の向上

おそらくコアアルゴリズムのアップデートによって、10 年以上にわたってうまく運営できていた医療系のサイトの検索トラフィックが激減したというウェブマスターに対して、Google の John Mueller は次のようにコメントしました。

昨年あたりから、検索品質の向上にアルゴリズムがより力を入れているタイプのサイトがある――より重要な意味を持つサイトだ。

たとえば医療系のサイトがそういったタイプのサイトだと(SEO 界隈で)言われていると聞いている。そうしたタイプのサイトでは権威性や専門性などが見られているとも話題になっているが、極めて当然なことだと私は思う。

医療関連のサイトの品質を判断することは以前は本当に難しかった。しかし時間とともに、私たちのアルゴリズムはその点に関しては向上してきた。

たとえ過去 10 年間とてもいい状況だったとしても、低品質なアフィリエイトであれば、医療系のサイトはこうしたアルゴリズム改善による影響を見てきているかもしれない。

Google は年に数回コア アルゴリズムのアップデートを実施します。
ここ数年は、医療系・健康系のクエリで大きな変動が見られることが多くなっています。

コアアルゴリズムのアップデートは特定のジャンルのサイトだけをターゲットにしているわけではなく全体的に適用されるものだと Google は説明しています。
そうは言えど、より大きな変化が特定のジャンルで観測されることは確かです。
特にそういった傾向が強いのが医療系・健康系です。

医療系・健康系のコンテンツの品質を判断するアルゴリズムの改善に Google はより注力してきたことをミューラー氏は認めています。
そして、改善の成果が出てきているとも言っています。

さらなる改善の余地はあるにせよ、医療系クエリの検索結果は数年前と比較するとずいぶんと “まとも” になってきたのではないでしょうか?
逆に言えば、専門的で高度な知識や事実に基づいたデータを持つことなしに医療系のサイトを運営すべきではないということにもなりそうです。