誰も気付かなかった!? 検索でのサブトピック機能をGoogleは11月に導入していた

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意味が幅広く解釈できるクエリが検索されたときに、“subtopic”(サブトピック)として細かく分類した検索結果を返す改良を Google は2020 年 10 月に開催した Search On 2020 イベントで発表しました。

このサブトピック機能はすでに検索で導入されているとのことです。

11 月中旬に導入済み

幅広いクエリをサブトピックで仕分けする機能は、発表時は年内(2020年中)に導入予定とのことでした。
しかしながら、導入したとのアナウンスはありませんでした。

ところが、Google の Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏によればすでに導入済みとのことです。
具体的には 11 月中旬頃のようです。

誰も導入に気付いたふうではなかったようです。

通常の検索結果と見た目は変わらず

気付かなかった最も大きな理由は見た目だと思われます。

サブトピックが適用された検索と言えど、見た目は、通常の検索結果と何も変わらないそうです。
つまり区別できません。

サブトピック機能の発表では、次のようなデモンストレーションを見せていました。

[home exercise equipment](ホームエクササイズ器具)で検索すると、“on a budget”(予算内)や “premium”(高級品)、“affodable”(お手頃)のようなラベルが付いて、どんな切り口なのかがわかるようになっています。

ですが、これは単なるイメージだったようです。
実際にはラベルが付くわけではありません。

またサブトピック機能は、幅広い意味(検索意図)に解釈できるクエリが対象です。
[home exercise equipment] だけでは、その人がどんなホームエクササイズ器具を欲しがっているのかはわかりません。そこで Google はサブトピックとして分類して検索結果を返すのです。

そのはずなのですが、[home exercise equipment] で検索してもバラエティに富んだ検索結果には思えません(Best 〜 ばかり)。

とはいえ、もし 11 月中旬くらいに米 Google で順位変動が発生していなら、ひょっとしたらそれはサブトピック導入が理由かもしれません(サブトピックもおそらく 米 Google からの導入のはず)。

なお、サブトピックと同時に発表があり、もっと注目を浴びた Passage Indexing はまだ導入されていません。
また、サブトピック同様に Passage Indexing も見た目は通常の検索結果と区別できないようです。