Googleアルゴリズム変更 〜 コピーサイトを排除

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、Googleがアルゴリズムを変更したことを自身のブログで発表しました。

コピーサイト・スクレイピングサイトではなく、オリジナルのコンテンツを持つサイトのページを検索結果で先に出すためのアルゴリズム変更です。

「スパムのレベルをもっとずっと低く追いやるのに助けになる複数の変更を僕たちは判断しているところで、その変更の1つには他のサイトのコンテンツをコピーするサイトやオリジナルコンテンツとしてのレベルの低いサイトが含まれている」ということを僕の記事で説明した。この変更は、毎週の品質立ち上げミーティングで先週(先々週)の木曜日に承認され、今週(先週)の初めに開始された。

これはとても的を絞った(変更の)開始だ。2%をわずかに超えるクエリが何らかの形で変化しているが、ユーザーが本当に変化に気付くのは検索結果の0.5%に満たないだろう。オリジナルサイトのコンテンツを寄せ集めたりコピーしたりしたサイトよりも、オリジナルのコンテンツを書いたサイトを検索者が(検索結果で)もっと見られるようになるはずだというのが実質的な効果だ。

※()内は僕の補足

オリジナルでなかったりとか質が低かったりするコンテンツスパムへの対策強化をGoogleの公式ブログでMatt Cutts氏は先週アナウンスしていました。
この公式アナウンスに付随するアルゴリズム更新を実行したことを今度は個人ブログでMatt Cutts氏は発信したのです。

ただしWebmasterWorldでは次のような指摘が出ています。

公式アナウンスのときには「コンテンツファーム」の排除にも触れていました。

しかし今回のアナウンスは「スクレイピングサイト」「コピーサイト」の排除を対象にしているようです。
RSSやAPIを利用するなどして他のサイトのコンテンツをそのままコピーしたサイトよりも、オリジナルのコンテンツを公開したサイトを検索結果で先に出すようにした変更と推測されます。

Googleはコンテンツファームがどういったものかを明確に定義していませんが、コンテンツファームは必ずしもコピーサイトだけとは限らないようです。
たとえばコンテンツファームの代表例とされるDemand Mediaは、コンテンツ自体はオリジナルです。
でも質が極端に低い(のに検索結果の上位に表示されている)ことが問題視されています。

もっとも「今の時点で」ということであって、複数のアルゴリズム変更が断続的に実行される可能性はおおいにあります。

このアルゴリズム変更の影響かどうかは定かではありませんが、大きな順位変動がGoogleで発生しているようで、WebmasterWorldでもディスカッションになっています。

こちらはアメリカでの話になりますが、日本でも通常よりも目立つ動きが起こっていると思われます。

WebmasterWorldのディスカッションを見ていると、変動の時には必ずあるように、かなり大きな影響を受けているサイト、ほとんど関係ないサイト、改善どころか改悪になっている結果への憤慨などさまざまです。

コピーサイトがオリジナルサイトよりも依然として上位に出ているケースもあり、Matt Cutts氏は調査してみるとコメントしています。

Matt Cuttsのツイート

SERP of good avd
※1位のページは、2位のstackoveflow.comのコピーページ。

先ほども触れたように、アルゴリズム変更は一連の流れとして進められていくことが予想されるし、結果やユーザーからのフィードバックを受けながら調整されていくでしょう。
Googleが定義する「コンテンツファーム」もゆくゆくは明らかになっていくことも期待したいところです。

当面は情勢を見守る必要がありそうです。

今回のアルゴリズム変更で気づいたことがあればコメントしてください。