ECサイト初のAMP成功事例? AMP対応したインドのショッピングサイトは1日の注文が52%増加、一覧ページのトラフィックが59%増加

[レベル: 上級]

3月7〜8日に米ニュヨークで Google が主催している AMP Conf 2017 で、AMP 対応した EC サイトの成功事例が紹介されました。

eBayNamshi のように AMP 対応した EC サイトがいくつかありますが、AMP 対応したことが良い結果に繋がったのかどうかの事例は、僕は今までに聞いたことがありません。

Snapdealは、オーダーが52%↑、一覧ページのトラフィックが59%↑

EC サイトの AMP 成功事例として紹介されたのは、インドのショッピングサイト、Snapdeal(スナップディール) です。
Snapdealは、PCやスマホ、家電、ファッション、キッチン用品などさまざまな製品を販売する総合オンラインショッピングサイトです。
Amazonみたいなものですね(Amazonは出店もできますが)。

Snapdeal は、商品一覧ページのすべてを AMP 化しています。
コンテンツ全体の70〜80%に相当するそうです。

AMP対応した結果、次のような成果が出ました。

  • 1日の平均オーダーが 52% 増加
  • 一覧ページの1日の平均トラフィックが 59% 増加

AMPキャッシュからの購入も可能

僕が調べたところ、一覧ページだけでなく個別の商品ページも Snapdeal は AMP 対応しています。
驚くのは、AMPページ、しかもAMP CDNにキャッシュされたページからも購入が可能なことです。

こちらは、AMP キャッシュの商品ページです。
URL が、AMP CDN のもの (m-snapdeal-com.cdn.ampproject.org) になっています。

キャッシュされている、この AMP ページの ADD TO CART(カートに入れる)ボタンをタップすると、ショッピングカートにそのアイテムが追加されます。


[キャッシュからは抜け出すが、URL には AMP を匂わす、ampCart という文字列が URL に含まれている。]

AMP キャッシュと言えど普通の EC サイトの購入プロセスとなんら変わりありません。

いずれにしても、EC サイトの AMP ページで実際の購入まで可能になっているという事実は真実です。
しかも、ただ単に AMP 化したということではなく、AMP 化によって成果が出ています。

AMP は記事コンテンツを配信するパブリッシャーだけが恩恵に預かれる仕組みという概念を、少しずつかもしれませんが払拭できそうです。