米Yahoo! Site Explorerのバックリンクデータ元が判明

先週、米Yahoo! Site Explorer(以下、YSE)でのバックリンクレポートが不具合を起こしていることをお伝えしました。
Yahoo! Site Explorerのプロダクトマネージャが復旧のため対応中とコメントしています。

米Yahoo!は、グローバルでのBing統合が完了する2012年まではYSEの提供を継続することを約束しています。

日本のYahoo!検索サイトエクスプローラーとは違い、しばらくはYSEを使い続けられます。

ここで、YSEのデータはどこから来るのかという疑問をもつサイト管理者もいることでしょう。

Yahoo!から?、それともBingから?

Search Engine LandでVanessa Fox(ヴァネッサ・フォックス)さんが、Yahoo!から回答を得ています。

それによると、まず今回の不具合はBing移行とはまったく関係ありません。

そしてYSEのバックリンクデータはYahoo!が取得しているデータが由来です。
Bingではありません。

Bingへの移行が完了しているのは米国とカナダだけで、その他の国ではYahoo!は今現在も独自の検索エンジン(YST)を運用しています。
したがってYSTのクローラは依然として現役で稼働しています。

Yahoo!が自分たちで集めたデータをYSEに反映させているそうです。
またデータが古くなっていることもなく、最新の状態を保つようにしているとのことです。

ある時点でYahoo!が取得したデータからBingが取得したデータに移ることもあり得ますが、その時でも包括的な最新データをレポートするようにしたいとも言っています。

自分の管理サイトのバックリンクはGoogleウェブマスターツールで調べられるとして、競合となるサイトのバックリンクの状態を調べるには、たいていのサイト管理者にとってYSEが第1選択肢のはずです。

期限付きであっても、最新データを入手できるというのは頼もしいことではないでしょうか。

YSEで分かるバックリンクはYahoo!が認識しているものであってGoogleが認識しているものではありません。
とはいっても、Googleウェブマスターツールでのバックリンクも完全に信頼に足るデータではありません。
どちらも「参考データ」であるということを理解しておけば、情報ゼロよりはずっと役立ちます。

米Yahoo! Site Explorerもいずれは消滅すると思われます。
その後バックリンクをどうやって調べるかはその時点で考えましょう。
今から心配しても仕方ありませんね。

それまでは頼らせてもらうのが得策です。

ちなみに、YSEで利用できるその他の機能、たとえばXMLサイトマップ送信やパラメータ処理、URL削除がBingベースになったYahoo!の検索結果に反映されるのかについては、Yahoo!はまだ何もコメントしていないようです。