[レベル: 中〜上級]

The 17th In-house SEO Meetup sponsored by CyberAgent が、株式会社ぐるなびさんの会議室を会場として2016年3月11日に開催されました。

Google Japanの社員さんたちとのQ&Aパネルディスカッションがあり、僕は、スポンサー兼講演者のサイバーエージェント 木村賢さんとともに質問する側のパネラーとして参加しました。

Googleからは次のお三方が参加されました。

  • Duncan Wright(ダンカン・ライト)さん
    プロダクト パートナーシップ本部 / パートナーシップ マネージャー
  • 津田恵理子さん
    パートナーソリューションズ事業部 / APAC パートナーオペレーションマネージャー(Search)
  • 金谷武明さん
    サーチ クオリティ チームシニア / サーチ エヴァンジェリスト

パネルディスカッションのテーマは、まさに旬のApp IndexingAMPです。

この記事では、そのときのQ&Aの内容をレポートします。

Chromebookの上でギターを弾くGooglebot
チューリッヒオフィス出張時に金谷さんがJohn MuellerからもらったというGooglebotのフィギュア。この“アンプ”とセット?

App Indexing 編 Q&A

Q. アプリとモバイルウェブの⻑所・短所および向いているジャンル・向いていないジャンルを教えてほしい

A. 普段からよく使うのであればアプリ。ウェブはブラウザでアクセスできるので専用のアプリを必要としないのでライトユーザーに適している。アプリはダウンロードしてもらう必要がある。
App Indexingを導入したところはたいてい成果が出ている。毎日記事を公開するようなサイトであれば、AMPを導入するといい。
ウェブをアプリのように使えるプログレッシブ ウェブ アプリという技術もある。

[鈴木補足]
実際にはもっと長く説明してもらったのですが、最初のQ&Aでまだペースがつかめていなかったのとメモを取れない環境だったので覚えている部分のみです(参加者の方でもっと詳しく記録していた人がいたら教えてください)。
プログレッシブ ウェブ アプリ」は、たとえば、ホームアイコン設置やフルスクリーン、プッシュ通知、オフラインキャッシュなどアプリのようなユーザー体験をモバイルウェブでも可能にする技術です。僕のブログは、Service Workerをインストールすることでホームアイコンとフルスクリーンだけ実装しています。

Q. アプリだけのApp Indexingはいつリリースされるか?
App Indexingを実装することを検討しているが、ウェブサイトを持っていないので、App Indexingのためだけに簡素なサイトを作ろうかと考えている。しかし、アプリだけのApp Indexingが近いうちに公開されるのであれば、わざわざ作る必要がなくなる。

A. 公開の時期はまだわからない。年内にはと思っているが、約束ではなく希望。
アプリだけのApp Indexingがリリースされたとしても、ウェブサイトの公開を勧める。その方が検索をとおしてコンテンツが発見されるチャンスが多くなる。
それに、アプリだけのApp Indexing(で利用できるApp Streaming)は十分な速度のWi-Fiが条件になるので、環境によっては利用できない場合もある。

Q. App Indexing APIは無条件でランキング要因になるのか?
App Indexing APIを実装してればそれだけでアドバンテージになるのか。それとも、そのユーザーのアプリの利用状況を見て、その人だけの検索結果に影響するのか。つまり、いわゆるパーソナライズなのか。それとも、ユーザーの統計的な利用状況を要因として、ほかのユーザーの検索結果にも影響するのか?

A. 無条件でランキングにプラスになるということではない。パーソナライズでなく、ほかのユーザーの検索結果にもApp Indexing APIで取得された情報は影響する。

Q. AndroidアプリだけでApp Indexingに対応した場合、ランキングに影響が出る範囲は次のうちどれか?

  • Androidユーザーのランキングだけに影響が出る
  • AndroidとiOSを含むスマホ全体へ影響が出る
  • スマホ全体だけでなくPCの検索にも影響が出る

A. Androidユーザーのランキングのみに影響が出る。iOSユーザーとデスクトップユーザーには影響しない。
ただし、Androidユーザーには、そのアプリをインストールしているしていないに関わらずランキングに影響を及ぼす。

Q. Now on Tapと、App Indexing APIでのオートコンプリート経由のトラフィックを計測するツールはないとのことだが、Google Search Console で集計できるようにする予定はあるか?

A. 公開することを約束はできないが、そういうレポートツールが欲しいと要望があることは承知している。

Q. 今後の導入を検討しているApp Indexingを活用した新たな検索体験にはどんなものがあるか?

A. いろいろやりたいと考えている。今はまだ具体的に言える段階ではない。

Q. ディープリンクが同じキーワードでも表示されたりされなかったりと、安定していない印象があるが、表示するための基準となる何かの指標があるのか?

A. そういった基準はない。別の要因によるものと思われる。

Q. 数万点の商品を取り扱うウェブサイトの一部をアプリ化(商品全体の50%程度)した場合でも、App Indexingに対応する意味(効果)はあるか?

A. 一部の必要なページ(コンテンツ)だけをApp Indexingに対応してかまわない。App Indexingを導入していても、同じサイトのなかで、あるページは非常に成績が良い一方で、あまり成果が出ていないページがあるという事例がある。

Q. App Indexに対応したぐらいのタイミングから、モバイル検索結果で表示されるタイトルが変わったのだが、App Indexingを導入しているとウェブサイトではなくアプリのタイトルが付くのか?

A. 検索では、検索ユーザーによりわかりやすくなるようにGoogleがタイトルを修正することがある。App Indexing導入のタイミングがたまたまこのケースと重なっただけだろう。アプリのタイトルが検索結果に表示されるタイトルに使われることはない。


左から、Googleの金谷さん・津田さん・ダンカンさん、僕、木村さん。木村さんの後ろで立っているのはモデレータの楽天 宮田さん

AMP編 Q&A

Q. AMPはスマホページのすべてで対応していた方がいいのか?

A. AMPにしたいページだけでいい。今ところAMPは「読んで終わり」のコンテンツに向いている。ECサイトでカートに商品を追加するような、ユーザーのアクションが関わってくるページには今のところは対応していない。

Q. 現時点では対応しているのがニュースだけだが、今後の対象となるジャンル展開はどうなるか?

A. 具体的には言えないが、ほかのジャンルにも展開していきたい。AMPはまだ始まったばかり。

Q. サーチコンソールからAMP対応の推奨メールが来た場合、AMP対応すべきか? またどのような基準で送信されているのか?

A. Googleとしては、AMP対応してほしいと考えている(基準については触れず)。

Q. AMPの日本語の仕様書はいつできるか?

A. AMPは仕様が毎日のように更新されるので、翻訳版を作るのはなかなか難しい(翻訳版への更新が間に合わない)。だれかに訳してもらえると助かる(と、ダンカンさんに目配せされたw)
AMP導入ガイドの日本語版をPDFで公開しているので、まずこちらを参照してほしい。
3月15日6:00PM(今日の夕方です!)から、AMP導入編のオフィスアワーを開催するので参加してほしい。

Q. どのぐらいの規模のサイトでAMP対応が必須か、目安はあるか?

A. 規模に関わらず対応するといい。

Q. AMP対応していても必ずしもAMPコンテンツとして検索結果に表示されるわけではないようだが、AMPコンテンツとして検索結果に出すために、必要な条件はあるか?
例えば以下のようなものが関係していそうだが?

  • クエリとの関連性
  • コンテンツの品質
  • フレッシュネス
  • サイトのオーソリティ

A. アルゴリズムの話なので説明するのは難しいが、検索クエリに対して適していると判断した場合は関連性が高いAMPコンテンツを検索結果のトップニュースに表示する。ニュース関連のコンテンツが今は対象になっている。(そのほかの要因については触れず)。

Q. 他のアドネットワークへの対応はどう考えているか?

A. AdSenseやDoubleClickなどGoogle系列の広告サービスだけではなく、幅広い広告ネットワークを利用できるようにしていく予定。

Q. amp-iframe を使えば、どんなJavaScriptでもAMPページで動かせるのか?

A. 基本的には、amp-iframe を使えばほぼすべてのJavaScriptが動く。とはいえ、AMP本来の目的に立ち返ると、JavaScriptはロードタイムを遅くする原因になるので、使いすぎは避けたい。

Q. 有効なAMPページとしてGoogleに認識されるには、完璧にバリデートである必要があるのか?(つまりAMP HTMLとして1つのエラーも許されない)
また、構造化データについてはどうか?

A. AMP HTMLとして有効である必要がある。エラーがあってはいけない。
構造化データに関してもエラーが出ていてはいけない。

[鈴木補足]
AMP HTMLの有効性と構造化データのエラーの確認手順については昨日の記事を参照してください。
なお、AMPページとしてみなされるためには AMP HTMLとして完全に有効でなければならないのは確かです。しかし、構造化データに関しては、エラーの内容によってはAMP記事用の構造化データの基準を満たしていなくても(構造化データテストツールで警告エラーが出ていても)、AMPカルーセルに出てくることを僕は確認しています。

Q. AMPページを、通常のページをホストしているウェブサーバーと同居させると、AMPページの追加によって全体に対するクロールのリソースを消費してしまうのではないかと危惧している。

A. Googleは、サーバーに過度な負荷をかけないようにGooglebotのクロールを調整している。AMPページの公開によってページ数が増え、もしサーバーが落ちるほどに負荷をかけるようなことがあれば、教えてほしい。

[鈴木補足]
AMPページにもGooglebotはクロールします。いわゆるクロール資源 (Crawl Budget) がAMPページにも割り当てられるので、その分クロールが活発になったり、あるいはほかのページへのクロールが減るかもしれません。とはいえ、普通のサイトでは気にする必要はまったくないでしょう。質問したのは、サイバーエージェントの木村さんで、たとえば、アメブロのように毎日数万ページが公開されるような状況で、AMPページも同時に作成すると、単純にそれまでの2倍のページができあがります。こうした状況では、Googlebotのクロール増加による影響は無視できないでしょう。
なお、AMPページは、サブディレクトリではなく、サブドメインや別ドメインで公開することが可能です。AMP用にドメインを分けて、別サーバーでホストすれば負荷を分散できます。

Q. AMPは検索順位にどの程度影響してくるのか?

A. 「検索順位」が何を指しているのかで答えが変わってくる。たとえば、もともと9位のコンテンツがAMP対応して、トップニュースの中にAMPコンテンツとして掲載され、トップニュースが上から2番目に表示されていれば、順位が上がったと考えるともできる。
だが、AMP対応したからといってそのページの順位(評価)が上がったわけではない。

Q. AMPを使わずに、同じくらいのパフォーマンスを出すページは同じだけ評価されるのか?

A. AMPページとモバイル向けページは別もの。AMPはトップニュースの中だけに表示される。AMPカルーセルの中に、通常のモバイル向けページが出てくることはない。
とはいえ、それとは無関係に、表示速度が速いのは良いこと。

Q. 今は、1つの同じコンテンツでも、PC向けのウェブページとモバイル向けのウェブページ、App Indexingでのアプリコンテンツ、AMPと複数のバージョンを提供できるようになっている。Search Consoleで、同じ検索トラフィックを1つにまとめて見られるレポート機能を作ってほしい。

A. 担当チームに必ずフィードバックします。

Q. 動的ページへのAMPの展開は予定しているか?

A. 今のところは静的ページが対象。動的ページにも対応したいが、そのためにはまだ改良すべきことがある。

Q. サイト全体ではなく、部分的なAMP対応は可能か?

A. 可能。AMPはページ単位。

17th In-house SEO Meetup
最後は講演者と参加者、スタッフで記念撮影。正面中央でいちばん目立っているのはIn-house SEO Meetup主催者のリクルートライフスタイル 三澤さん

以上です。

限られた時間のなかでたくさんの質問が出たため、あっさり気味の回答があったかもしれません。
それでも、App IndexingとAMPを実装するうえで貴重な情報がたくさんあったはずです。
あなたのApp Indexing/AMPの実装のお役に立てることを願います。

金谷さん、津田さん、ダンカンさん、ご回答ありがとうございました。
モデレータの宮田さんも進行ありがとうございました。
そして、こういう機会に招いてくれた三澤さんにもこの場を借りてお礼します。

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