[レベル: 中級]

8月後半に来日していた Google のGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏は、ISM Spin-off #2Google Dance Tokyo 2017 の2つのイベントで Google SEO に関するたくさんの最新情報を僕たち日本のウェブマスターに提供してくれました。

この記事では、ISM Spin-off #2 の AMA セッションで繰り広げられた Q & A についてレポートします(一部、Google Dance Tokyo での Q & Aも含む)。
AMA は “Ask Me Anything”(私になんでも質問して)の略で、さまざまな質問をゲイリーにぶつけることができるセッションです。

では、行ってみましょう!

AMA with Gary
[Image Credit: @ismeetup]

MFI の アノテーション

Q. MFI では正規ページがモバイル向けページになる。別々の URL 構成では rel=”canonical” は PC 向けページを現在は指定しているが、MFI ではどうなるのか?

理論的に考えれば、正規ページであるモバイル向けページを rel=”canonical” で指定すべきだが、今の構成をウェブマスターたちに変更するように強いることはしたくない。

PC 向けページを正規ページとして指定すると逆になってしまうが、Google 側で処理するのでアノテーションの関しては今のままでいい。したがって変更は不要。

Project Owl

Q. Owl(アウル)と呼ぶプロジェクトのもとに、フェイクニュース対策を4月に実施したとのこと。Owl に関連するアルゴリズム更新について、その狙いや仕組み、影響について聞きたい。

信頼性がないフェイクニュース(Fake News、偽ニュース)が検索結果に出てこないようにすることが Owl の目的。

しかし、Owl とは1つのアルゴリズム更新ではない。アルゴリズム更新やフィードバックリンクの導入など、フェイクニュースに対するさまざまな取り組みの総称としてそう呼んでいる。

影響を受けたのは 1% ほどで、ごく一部のサイト。ここに参加している人たちには関係ないはず。

新しい機能・サービス

Q. (MFIのような)今後リリースを予定している新しい機能やサービス、プロダクトがあれば教えてほしい。

特に大きなことは予定していない。

強いて言えば、最近、Googlebot のレンダリング関連のドキュメントを公開した。

構造化データでは、モバイルの画像検索にバッジを導入した。構造化データは、検索結果の表示に直接影響するものもあるので実装することを推奨する。

PWA

Q. PWA 導入に際して、SEOの観点から気を付けるべき点は何か?

iOS がサポートしていないが、将来的にはサポートされるだろう

導入すべきかどうかは、ビジネス的な観点から判断すべき。投資する価値があると考えるなら取り組むといい。

SEO 面では PWA は悪夢になりうる。なぜなら JavaScript にかなり依存しているからだ。Googlebot のレンダリングエンジンは Chrome 41 がベースになっているが、最新の Chrome でないとレンダリングできないようなものは、Googlebot は認識できない。PWA を導入したら、意図するようにレンダリングされているかどうかを Fetch as Google で必ず検証すること。

【鈴木から補足】
Google Dance Tokyo でも PWA のレンダリングについて似たような質問が出ました。
ゲイリーは Fetch as Google だけではなく、Chrome 41 を実際にインストールして検証することも推奨しました。エラーのデバッグがコンソールでできるからです。
デバッグできる機能を Fetch as Google にも搭載するようにリクエスト中だそうですが、今すぐの話ではありません。
なので、開発者はやはり Chrome 41 を利用したほうがいいと言っていました(なお、旧バージョンは Google の公式サイトからは入手できません。過去のバージョンを保存しているサイトを見つけてダウンロードします)。

検索アナリティクス

Q. 検索アナリティクスのデータ期間を 90日以上にするという話が数年前から持ち上がっているが、どうなっているか?

もう予定している。

ペンギンのときにひどい目にあったらから、いつになるかは言いたくない(会場爆笑)。

(「年内か、来年になるのかくらいは教えてほしい」と食い下がると)間もなくだ。開発はすでに終了していて、あとはいつリリースするかだけ。

Q. 刷新した検索アナリティクスをベータテスト中だそうだが、この場で公表できるような新機能はあるか?

ウェブマスターツール(現 Search Console)を提供したのは10年ほど前のこと。現行のバックエンドアーキテクチャでは 90 日以上のデータ提供や 1,000 以上のプロパティの対応は難しかった。新しい検索アナリティクスはバックエンドアーキテクチャを書き直した。それに伴い、新しい機能や UI も提供できるようにした。

Ajax コンテンツ

Q. Ajax でコンテンツを生成している。SSR(サーバー サイド レンダリング)で配信しているコンテンツもあるが、クライアントサイドで生成するコンテンツもある。クライアント側で生成されたリンクを Googlebot は認識、評価できるか?

きちんとレンダリングできるのであれば評価の対象になる。また、静的な HTML リンクだろうが JavaScript によって生成されたリンクだろうが、リンクはリンク。差はない。

パーソナライズ検索

Q. 性別や年齢などのデモグラフィック的な属性もパーソナライズ検索に影響するのか?
※これは、Google Dance Tokyo のときにゲイリーに直接聞いた質問です

デモグラフィックは使っていない。パーソナライズ検索に主に用いるのは検索履歴。ソーシャルの繋がり(Google+)も影響する。

医療ナレッジグラフ

Q. 数年前に米国で提供が始まった医療に関するナレッジグラフは、その後も改良を続けている。
日本で医療系キューレーションサイトが社会的問題になった事件があった。医療ナレッジグラフが解決策の1つになると思うのだが、日本での提供は考えているか? 健康や病気など医療に関する検索品質の向上への取り組みは優先度が高いのか低いのか?

※これは、Google Dance Tokyo の Q & A セッションで徳生さんに聴いた質問です

立場上、導入する導入しないに関してはこの場では言うことができない(鈴木注: 申し訳なさそうでした)。

医療関連の検索品質の向上については真剣に取り組んでいることだけは確か。優先度が低いとは決して考えていない。

Google Dance Tokyo の Q&A
[Google Dance Tokyo での Q&A セッション。左から2番目が、Google 製品開発本部長の徳生裕人氏]

以上です。

日本に滞在中は大好きなつけ麺を毎日食べていたゲイリーですが、つけ麺を求めて来年もまた日本に訪れてくれることでしょう。

つけ麺を食べる3人の Google 社員
[Google Dance Tokyo の前につけ麺を食べる 3 人の Google 社員(左から順に、金谷さん・ゲイリー・長山さん)]

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