Google Analyticsでロングテールのアクセスをフィルタするアドバンスセグメント

Googleメーデーアップデートは、Matt Cutts(マット・カッツ)氏も認めたとおりランキングアルゴリズムの更新でロングテールのトラフィックに影響を与えるものでした。

このエントリでは、ロングテールキーワード検索によるトラフィックを調べるためのGoogle Analyticsのアドバンスセグメント設定を紹介します。

3語以上のキーワードによる検索だけを抽出するアドバンスセグメントで、Dave Nayler(デイブ・ネイラー)氏のブログで知った設定です。

ただしこのままだと単語の区切りとして判断するスペースに日本語の全角スペースが考慮されていません。
したがってキーワードの区切りとして半角スペースと全角スペースの両方を考慮するように変更する必要があります。

そこでいつもお世話になっているWeb担当者Forumの安田編集長(@hidehisa)に教えを乞うて修正しました(というわけでこの記事は完全に知識の受け売りですw)。

  1. アドバンスセグメントでキーワードの条件を正規表現一致にして以下を指定します。
    [^\s \+]+[\s \+]+[^\s \+]+[\s \+]+[^\s \+]+
  2. 「and」ステートメントでメディアを追加して、条件には完全一致で「organic」を指定します。

ロングテールトラフィック(3語以上)のアドバンスセグメント

Googleからのオーガニック検索に限定したければ、もう1つの条件として「and」ステートメントの参照先で「google」を追加してください。

作成したアドバンスセグメントを適用すると、3語以上のキーワードによる検索エンジンからのトラフィックだけを抽出できます。

1点注意です。

ここでいう「ロングテール」は「語数が多い」という意味で定義しています。
本来の定義に従うならロングテールは「数が少ないけれど種類が多い」となります。
SEOの観点に立つなら「コンバージョン率が高い」という意味も加わるかもしれません。

ただメーデーアップデートに焦点を当てたとすると、語数の多い検索に対するアルゴリズム変更のように思われるので分析には一定の役割を果たすのではないでしょうか。

僕のブログのGoogleからの3語以上のアクセスはメーデーアップデートを堺にして変化がありました。

Googleのロングテールアクセス推移

しかし減少ではなく増加です。

タイミング的に赤の点線より左がメーデーアップデートの実行前で、右が実行後になります。
点線の部分近辺の数字が低いのはゴールデンウィーク中でユーザーの絶対数そのものが少なかったためでしょう。

決してアクセス数が多いとは言えないのでどこまで信ぴょう性があるか微妙ですが、一見すると増えています。
アクセスが減ったサイトがあれば増えたサイトもあるわけで、メーデーアップデートの恩恵を受けたのではないかと都合のいいように解釈しています。

安田編集長いわく、

でも、データを見ても、「うーん」って状態でした。
ロングテールのほうがサイトに来てからもう少し
アクティブに動いてそうなのに、特にそんなことはなかったり。

あなたも複数キーワードの検索でやってきたユーザーが増減しているか、またどのような傾向を示しているか分析してみてはいかがでしょうか。