新しいページの順位が上がって下がるのはなぜ?

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新規に公開したページが予想外に上位表示されて喜んだのもつかの間、しばらくすると順位が下がりはじめ、結局、検索結果のずっと下に追いやられてしまった、こんな経験をしたことがある人は多いはずです。

どうしてなのでしょうか?

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が理由を説明しました。

要点をまとめます。

一言で言うと、そのページを正当に評価するのに時間がかかることがあるからです。
発見した当初は限られた情報しか手に入らないため正しい評価が難しいことがあるのだそうです。

たとえば、地震が発生した場合、1分後、10分後、1時間後と時間がたつにつれ徐々に多くの正確な情報が入ってきます。
これと同じです。

最新ニュースが出ていろいろな人がそれについて記事を書いたとしたら他人のソースを引用する人もなかにはいるでしょう。

もともとはどこが発信源なのか誰が発信者なのかを突き止めるのに数時間、数日、数週間かかるかもしれません。
数分、数時間では困難なことがあります。

そんなわけで、初めのうちは最も信頼できる推測に基づいて上位表示するコンテンツがあります。
しかし時間とともに集まってきた情報を統合して安定した状態に落ち着くのです。

最新のホットなコンテンツを見せるQDFアルゴリズムがふさわしい検索クエリもあれば時間がたっても古くならない長く通用するコンテンツを見せることがふさわしい検索クエリもあります。

新しいブログ記事や新しい出来事など何かのトピックに関してだれかが新しいコンテンツを公開したときは、どれがどのくらい関連性があるのかを判断することは難しいようです。

ランキングは1つの型にはまったものではありません。
検索者の国や都市によって変わってくることがありえるし時間とともに変化することだってありえます。
ただ単にリンクの状態が変わったからとかコンテンツが更新されたからという理由だけではありません。

その時点で持っている情報をもとに最適な結果を返すため、時間の経過とともに検索順位が不規則に上下変動することがあるとMatt Cutts氏は締めくくっています。

最初のうちはそのコンテンツに対する正しい判断ができず不相応な高い順位に表示されてしまうことがあると理解していいですね。
次第に正当に評価され本来あるべき位置に落ち着きます。

新しいコンテンツが思いがけず上位表示されるのには、“新鮮さ”とは関係がないのにQDFやフレッシュネスアルゴリズムが強く働いてしまうなんてこともありそうです。

新しいコンテンツをわざと上位表示するようなアルゴリズムが存在するとGoogleの人から以前に聞いたことがあります。
でもこれは意図的というよりは結果的にそうなってしまうのこともあるのかもしれません。
次に聞ける機会があれば再確認してきます。

いずれにしても、新しいコンテンツが上位表示されやすい傾向があり時間とともに下がる現象があることは確かなことです。
そしてその原因は、Googleが、そのコンテンツに対して十分な情報を得て正しく評価できるのに一定の時間がかかるからということになります。