[対象: 上級]

Googleはローカル検索結果にかかわる2つのアルゴリズム更新を実行しました。
1つは日本、もう1つは英語圏に影響があります。

  • 日本 ―― ヴェニス・アップデート
  • 英語圏 ―― ピジョン・アップデート

日本におけるヴェニス・アップデート (Venice Update)によく似た更新

通常のウェブ検索結果に、地域性を色濃く反映したウェブページが入り込んできます。
言い換えると、検索者の居場所に応じてウェブ検索結果がローカライズされます。

下は京都市で「水族館」を検索した結果です。
京都市で水族館を検索

赤線より下は地図結果です。
ローカルSEO業界では、7 Packs(セブン・パック)と呼びます(多くは7つのローカル結果が出るが、必ずしも7つとは限らないので、Pack resultsと呼ぶこともあり)。
7パックは、検索ユーザーがいる場所に応じてもともとローカル結果を返すのでここでは考えないでください。

注目してほしいのは、1位の「京都水族館」と3位の「トリップアドバイザーの京都の水族館のカテゴリページ」です。
検索クエリには京都というワードは入っていませんが、地域性を考慮した結果が返っています。

一方こちらは那覇市で「水族館」を検索した結果です。
那覇市で水族館を検索

1位には「美ら海水族館」、3位には「沖縄水族館」が表示されています。
どちらも沖縄にある水族館です。

同じ「水族館」のクエリですが、京都と那覇では大きく異なっています。

赤線の下はパック結果なので、もともとローカライズされています。
したがって、京都との結果と異なるのは当然です。

水族館は“場所”に密接に関係していると言えます。
場所との結びつきが薄そうなクエリで検索した結果を見てみましょう。

名古屋市と福岡市、札幌市で「弁護士」を検索してみます(どれも、Googleアカウントからログオフした状態でChromeのシークレットモードで検索。検索ツールで場所を設定)。

名古屋市

赤の矢印で示した結果が名古屋という地域性が考慮された結果です。

名古屋市で弁護士を検索

福岡市

赤色の矢印が福岡を考慮した結果です。

福岡市で弁護士を検索

札幌市

同じく赤色矢印が札幌にローカライズされた結果です。

札幌市で弁護士を検索

それぞれの結果を比較すると違いがわかるはずです。
「名古屋 弁護士」や「福岡 弁護士」のように地域・場所を示すワードを含んでいないクエリでも、検索ユーザーの居場所に応じてウェブ検索の結果が変わっています。

ヴェニス・アップデートによく似たアルゴリズム

2012年2月にGoogleが公表した検索品質改善に、このアルゴリズムに該当しそうな改良があります。

Improvements to ranking for local search results. [launch codename “Venice”] This improvement improves the triggering of Local Universal results by relying more on the ranking of our main search results as a signal.

Improved local results. We launched a new system to find results from a user’s city more reliably. Now we’re better able to detect when both queries and documents are local to the user.

コードネームをとって、ローカルSEOの世界ではVenice Update(ヴェニスアップデート)と名付けられました。

検索ユーザーのいる場所に、より依存した結果を返すようにローカル検索結果を改良しました。
まさしく今回見られる検索結果の変化に該当します。

場所を示すキーワードを含んでいなくても、場所が“検索意図”に含まれていると思われるクエリで地域性が考慮されます。
弁護士の例で見たように、より幅広い一般的なクエリが対象になります。

「ピザ」や「クリーニング」は当然予想できるとして、「クリスマス」や「イルカ」でも居場所によってはローカル結果がウェブ検索に入り込んできます。

もっともGoogleが公表したわけではないので、ヴェニスアップデートと決めるつけることはできません
ヴェニスアップデートで見られた状況によく似た検索結果が日本のGoogleでも確認されたという事実があるだけです。
2年以上前のアルゴリズムがまったく同じにそのまま適用されたとも考えづらいです。
ウェブ検索、ローカル検索の仕組みも当時とは変化しています。

いずれせよ、一見すると場所とは関係なさそうなクエリであったとしても、場所に関係した意図が含まれるとGoogleが判断すれば検索ユーザーの居場所に応じて検索結果が変わってきます。

いわゆる「ビッグキーワード」でも、場所によっては1ページ目に食い込めるかもしれません。
また順位計測の信頼性がますます低くなりそうです。

ピジョン・アップデートを英語圏に展開

ヴェニスアップデートは非公式情報ですが、こちらは確認がとれている情報です。

ピジョンアップデートを、インドを除く英語圏に展開したことをGoogleは認めました。
当初は、イギリスとカナダ、オーストラリアが対象というコメントでしたが英語圏が対象だと情報を更新しています。

ピジョンアップデート (Pegion Update) は、今年の7月に実施されたローカル検索のアルゴリズム更新です(名前は勝手に付けたもの)。

ローカル検索の結果がウェブ検索で用いられる要因に大きく影響を受けるようになりました。
また検索ユーザーの場所をより重視するようになりました(近い場所を返す)。
そのほかにも7パックが減少するなど多くの変化があります。

比較的大きな変動をピジョンアップデートは引き起こしました。
問題点も多いようで、ローカルSEOの世界ではあまり評判が良くないように僕は受け取っています。

米国だけでの導入でしたが、これが英語圏に拡大したのです。
日本には及んでいません。

ヴェニスっぽい更新は影響を受けるサイトがあるでしょう。
ピジョンは今のところは影響を受けなさそうですが、いずれはグローバルで展開するでしょうね。

このエントリーが役に立ったらシェアしてください

[Ads & Featured Contrents]

海外SEO情報ブログTOPGoogle SEO › Google、ヴェニスアップデート(っぽい)更新を日本で、ピジョンアップデートを英語圏で実施

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


▲ページの一番上に戻る