[対象: 初〜中級]

SEOではなくユーザーエクスペリエンス/コンバージョンが今日の記事のトピックです。

「ローテーションバナー」を使うべきでないという趣旨の記事をConversionXLブログが公開しました。

ローテーションバナーは、スライド式に自動的に画像が切り替わるバナーで、バナースライダーやカルーセルと日本語では呼ぶこともあります。

ローテーションバナー

個人的にもローテーションバナーが僕は大嫌いなので(笑)、ConversionXLが説明するローテーションバナーの欠陥を紹介します。
なお記事の日本語ではなく主要ポイントを抜き出した説明になります。

ローテーションバナーを使うべきでない3つの理由

理由1: 人間の目は動くものに反応する(そのため重要なものを見逃してしまう)

人間の目は本能的に動くものに反応するようにできています。
つまり勝手に動くローテーションバナーに無意識に反応してそれを見てしまいます。

ローテーションバナーがそのページの唯一コンテンツであれば問題ありませんが、そんな状況は普通はありえません。

ローテーションバナーは、ローテーションバナー以外の本当に重要な要素からユーザーの気を逸らしてしまいます。

理由2: メッセージが多すぎることはメッセージを伝えていないに等しい

バナーに書かれていることを読もうとしても、勝手に次のバナーに切り替わってしまいすべて読み切ることができません。
いちばん伝えたい1つのメッセージに絞ったほうがずっと効果的です。

理由3: バナーブラインド

3つ目の理由は、バナーブラインドまたはバナーブラインドネスと呼ばれる、バナー広告を無視するユーザー行動です。

昨今のインターネットユーザーは広告を無視する傾向にあります。
あなたも、ありとあらゆるすべての広告をまじまじとしっかり見ることはないはずです。

ローテーションバナーは広告に見えてしまうことがあり、視界に入ってはいるけれど無視されてしまうかもしれません。

僕はローテーションバナーが嫌い

上で挙げた3つには、まさに僕がローテーションバナーを嫌いな理由が含まれています。

先日、ネットでオンラインショッピングしました。
そのサイトにはローテーションバナーが設置されていました。

そのサイトで買うつもりだった商品が出ていたので、バナーブラインドすることなしに、そのローテーションバナーに視線を向けました。
ところが切り替わりが速くてバナーにあるメッセージや画像をすべて見終える前に次のスライドに移ってしまいます。
しばらく待って再び出現するのを待ちます。

さらにこのローテーションバナーにフラストレーションを感じたことがありました。

どのスライドをクリックしても飛び先のページが同じなのです。
いろいろな商品を見せていて、自分が欲しい商品が出てくるのを再度待ったにもかかわらず、その商品の詳細ページへ行けません。

これは確実にコンバージョン率を落とします(それでも欲しかったので買いましたが)。

このサイトがローテーションバナーを設置した理由はほぼ確実に「格好いいから」とか「はやっているから」でしょうね。

見た目を華やかにすることが悪いとはいいませんが、売上を落とす要因を作っていることは間違いありません。

ローテーションバナーは本当に”悪”なのか?

ローテーションバナーは、UXやCROの専門家にも評判がよくありません。

記事の冒頭でConversionXLは、2人の専門家によるローテーションバナーへの否定的な発言を引用しています。

ローテーションバナーを何度もテストしてきたが、ホームページのコンテンツを見せるには粗末な手段だと結局わかった。
(Chris Goward, Wider Funnel)

ローテーションバナーは完全に邪悪。今すぐ取り去るべき。
(Tim Ash, Site Tuners)

このほかにもローテーションバナーに否定的な声をいくつも掲載しています。

ローテーションバナーを掲載しているサイトをよく見かけますが、効果があることを確信して掲載しているサイトがどのくらいあるのか疑問です。

多くは次の理由から掲載しているのではないでしょうか?

  • 見た目に格好いい、みんなやっているから
  • 1つのバナーに絞ることができず、たくさん見せたいから

単にこういった理由で使っているのあれば、ローテーションバナーが、ユーザーエクスペリエンスやコンバージョン率を阻害する要因になりえることは先に説明したとおりです。

ローテーションバナーで何らかの良い結果が出たという話を僕は一度も聞いたことがありません。
今までに読んだことのある海外記事や参加したカンファレンスのセッションでもローテーションバナーを批難しこそすれ、勧める人は一人も出会っていません。

と、ここまで主観的な嫌悪も込めて、ローテーションバナーを否定してきました。

ですが、本当にローテーションバナーは”悪”なのでしょうか?

ConversionXLの記事に書き込まれたコメントにはローテーションバナーを養護する声がないわけではありません。
ローテーションバナーが、いつどんなサイトにも向かないと決め付けることはできないのかもしれません。

  • あなたはローテーションバナーを運用サイトに設置していますか?
  • 理由はどういったことからですか?
  • そのローテーションバナーはポジティブな結果を生んでいますか?
  • そもそもあなたはローテーションバナーが好きですか? 嫌いですか?

ローテーションバナー嫌いの僕にあなたの意見を聞かせてください。

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海外SEO情報ブログTOPUX・IA・CRO・EFO › ローテーションバナーは”悪”なのか? ローテーションバナーを使うべきでない3つの理由

Comments

  1. By エビス on

    いつも勉強させていただいております一読者です。

    弊社通販サイトでは二年前から、自動的に勝手に動くカルーセルタイプの
    ・主要ページのファーストビュー(季節感・華やかさの演出、売りを立てたい注力商材)
    ・フッター(フッターリンクの増設)
    に、ローテーションバナーを設置しております。

    当初は「華やかさの演出」「リンクの増設」が目的であったため
    「クリックされればそれでいい」という認識でおりました。

    ですが、去年の秋頃に
    この「ローテーションバナーはユーザビリティを落とす?」という
    本件に近しい情報を確認したため
    ・ファーストビューローテーションバナーの「各々のクリック率」
    ・ファーストビューローテーションバナーの真下の「バナーのクリック率」
    これをきちんと調べると
    真下のバナーのサイズは、ファーストビューローテーションバナーと比べて
    半分以下であるにもかかわらず
    「ファーストビューローテーションバナーは、真下のバナーに比べて
    ほとんどクリックされていない(クリック率に5~10倍以上の差をつけられている)」
    状態であることが確認されました。

    つまり「ファーストビューローテーションバナー」に
    「季節商材」「売りを立てたい商材」を含めているにもかかわらす
    クリックがほとんどされていないという
    本末転倒な状況に陥っていたわけです。

    ではフッター部分のローテーションバナーはどうか?
    書くまでもなく「クリックされている」という
    申し訳程度のクリック率しか叩きだしておりませんでした。
    (これは主観もありますが
    「ファーストビューローテーションバナー」と「フッターローテーションバナー」の
    クリック率の数値に「それほど開きが見られなかった」というのは
    ユーザビリティとしても、機能としても酷いものであったと思われます)

    ここまでの経緯を見ると、やはり「ローテーションバナー」は悪、と申し上げたいのは
    やまやまなのですが
    此処から先は「制作側のジレンマ」が始まります。

    大量に商材を扱う中小通販の運営側というのは
    「ファーストビューのスペースで、沢山の商材を見せた方がいい」
    という発想に陥りやすくなるようです。
    つまり、「ファーストビューで画像を切り替えていけば、沢山の商材のアピールにつながる」
    こうなると、ローテーションバナーはその要求に
    非常に都合が良くなってしまうわけです。

    「注力して売るものは一つだけ、というドライな戦略を練れないためだろう」という指摘も
    ごもっともです。
    ユーザビリティを落とす、という事実が分かっていても
    制作側としての「ジレンマ」で作らざるをえない製作者が
    決して少なくはないと想像しております。

    長文失礼いたしました。今後共勉強させていただきます。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    実体験に基づく貴重な情報をありがとうございます。
    ローテーションバナーが想定とはまったく反対の結果に陥っていたわけですね。

    ジレンマは理解できます。
    1つに絞れと口でいうのは簡単ですが、当事者にはそう簡単にいかないことも多いでしょうね。
    注目してほしいことが複数あったり、いくつもの部署でページ上部の枠を奪いあうことだってあるかもしれません。

    それでも「売上」を考えるなら1つに絞りたいところです。
    どうしても1つに決められないなら、たとえばCookieやログインユーザーならそのユーザー情報をもとにしてそのユーザーが興味を抱くだろうものを見せられるような仕組みができたらいいですね。

  2. By 匿名 on

    いつもブログを読ませていただいております。

    先日、ページレイアウトアルゴリズムが更新されたという情報が耳に入りました。
    ※そのアルゴリズムの概要は大体理解しているつもりです。

    その数日後、アフィリエイト業界で有名なある人のブログが飛んでいたため
    私は直ぐにページレイアウトアルゴリズムによる影響だと疑いました。

    最近その方のブログ記事で、質の低いコンテンツによるサイト全体の手動ペナルティだったと書かれていました。私はその中に更新されたページレイアウトアルゴリズムによる影響も含まれているのではないかとみてます。

    みずからユーザーに嫌われることをしている、ユーザーが嫌う形で売り込むことは
    Googleが見逃すはずないと私は考えておりますが、鈴木さんの率直なご意見を伺いたいです。

    また、ページレイアウトアルゴリズムとファーストビューローテーションバナーは深い関係性がありますか?そのことについて、どう思われますか?

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    「質の低いコンテンツ」の警告を受けているアフィリエイトの話を良く耳にします。
    以前よりも見つかりやすくなったのかもしれません。

    ローテーションバナーが即座にページレイアウトアルゴリズムに引っかかるということはないでしょう。
    広告がユーザーの閲覧を阻害しているかどうかがまず問題になります。

    なお、「質の低いコンテンツ」は人間による手動の対策で、ページレイアウトアルゴリズムはアルゴリズムによる自動の処理です。
    根本的なしくみが違いますね。

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