低品質コンテンツの削除はクロール効率とサイト品質の改善に役立つ

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特に大規模サイトにおいて、低品質ページを削除することはクロール効率の改善とサイト全体の品質向上に効果があります。
しかし、効果が出るまでには数か月かかることが普通です。

低品質ページの削除はクロールとサイト品質を改善する

次のような質問が英語版オフィスアワーで出ました。

1,000万ページ以上の大規模サイトと運営しています。

関連性が低く低品質だったり重複しているページを大量に削除もしくは noindex にしました。サイト全体の約 20% に相当します。ユーザー訪問がなく成約にもまったく役に立っていないページだと判断しました。

効果が出るとしたら、どのくらいの時間がかかりそうですか?

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、大規模サイトで低品質ページをページを整理することは良い考えだと前置きして、削除 やnoindex 追加には 2 つの局面から見た効果があると説明しました。

1. クロール効率の改善

1 つはクロールに関する効果です。

低品質にも関わらずクロール対象になっているページが減ることで、本当に重要なページにクロール資源を当てることができます。
結果として、クロール頻度が上がり速くクロールできます。
また新しいコンテンツもより早くクロールすることが可能になります。

クロールの改善については、サーバーログを見れば簡単に調査できます。

無駄なページを削除することがクロールに悪影響を与えることは決してありません。
更新頻度が高いサイトにはクロール効率の改善は役に立ちます。

2. サイト全体の品質の改善

もう 1 つはサイト全体の品質に関する効果です。

低品質ページがなくなることによって、サイト全体の品質が向上します。

しかし一般的に低品質ページはクロール頻度が低いので改善が現れるまでには時間がかかります。
大規模サイトであれば、ページがなくなったことを Google が認識するまでには 3 〜 9 ヶ月程度かかるかもしれません。
検索結果に実際に反映されるまでには、さらに時間がかかることもありえます。

低品質ページの削減は、クロール効率とサイト全体の品質改善に役に立つとのことでした。

品質が低いページが存在する場合に最も望まれる対処は改善です。
しかしながら、数が多すぎたり改善の余地がなかったりするときは削除や noindex も選択肢に入ります。

数千ページ以下のサイトでは目に見える効果はないように思います。
ですが、何万、何十万、何百万ページもあるような大規模サイトにおいては無駄なページの整理は SEO に効果を期待できそうです。

とはいえ、すぐに効果が現れるということでもありません。
大規模であればあるほど時間がかかりそうです。
長期的な取り組みが必要です。