Xmasイベントのように毎年開催するイベントには同じURLを使い続けるのがSEOに強い

[レベル: 初級]

毎年毎年、繰り返し行われるイベント用に設置しているページを検索に強くする方法について、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が英語版オフィスアワーでアドバイスしました。

簡潔に言うと、最新の回のイベントに関するコンテンツに対しては常に同じURLを使い続け、終了した回のイベントのコンテンツは別のURLのページに移動するのがベストなやり方です。

同じイベントには1つのURLを使い続ける

ミューラー氏のアドバイスは次のようでした。

通常は、去年のイベント(のコンテンツ)を取り除いてアーカイブセクションに移動するといい。
しかしそのイベントに対しては1つのURLを割り当てておけば、そのURLがそのイベントのURLであることを私たちはずっと認識しやすくなる。

そうしないと、そのイベントを人々が検索したときに去年のイベントが検索結果に出てきてしまうということがよく起こる。
どうしてかというと、そのページ(去年のイベントページ)が、そのイベントに対するすべてのシグナルを私たちが持っているページからだ。

したがって、URLの変更を続けていくと、(今年のイベントがどのURLのページにあるのかを)私たちが理解することがどんどん難しくなっていく。

それに対して、そのイベントには1つのメインのURLを割り当てておき、イベントが終了したあとは、たとえば、去年のアーカイブセクションに去年用のURLを割り当ててそのコンテンツを移動すれば、どのページを重視すればいいかを私たちは多少理解しやすくなる。

こうしたことは私たちGoogleも毎年出くわすんだ。

たとえばGoogle I/Oの場合、「Google I/O」で検索した人たちは前の年のサイトにアクセスしてしまう。
というのも、「Google I/O」は前の年(のサイト)と結びついているからだ。
前の年にみんながリンクしたサイトで、つまり前の年に本当に人気があったサイトだ。
そのため、間違った年のサイトを検索結果で見せてしまうことがある。

(「もし1つのURLにしておけば、すべてのリンクがそこに集まり年を追うごとに強くなっていくということですね?」という質問に対して)

そのとおり。

実際上の理由からそうできないこともときにはある思う。
たとえば、別の部署が管理しているとか、別の代理店がサイトを設定しているとかの理由で、同じURLを簡単には常に再利用できないこともあるだろう。

でも理想的なのは、原則的には、イベントには1つのURLを持たせて、現在のイベントに割り当てることだ。

イベントが終了したなら、(そのURLのページから)コンテンツを取り除いて、(そのコンテンツを)古いバージョンとして掲載する。

製品の場合も同じようにできる。
世代交代する製品だ。

特定のモデルのスマホがあって、毎年新しいバージョンが出るとしたら、メインとなる1つのランディングページをそのスマホに対して持たせて、去年のモデルは去年用の別のURLに移す。

(「そうやってやれば、効果的にURLをずっと育て続けていけるわけですね」という質問に対して)

ああ、そのとおりだ。

同じURLの再利用が原則、古いコンテンツは別URLへ移動

あなたがSEOに詳しいなら、特に目新しい方法ではないでしょう。
このやり方を推奨している人はたくさんいます。
でも誰かに教えてもらわないと、なかなか気付きにくいやり方でもあります。

たとえば、毎年開催するクリスマスイベントがあったとして、2014年用・2015年用・2016年用にそれぞれ別々のURLを割り当てないほうがいいのです。
クリスマスイベントは、下のようなURLに常に固定しておきます。

https://example.com/xmas-event.html

今年版のイベント情報は必ずこのURLのページに掲載します。

前年の版のイベント情報は、新たに別のURLを割り当てて移動します(掲載し続けておく必要がなければ、削除してももちろん構わない)。

https://example.com/xmas-event-2014.html
https://example.com/xmas-event-2015.html

URLを固定しておけば、たとえばリンクのようにこれまでに集めた資産が蓄積されていきます。
したがって、検索にも強くなっていきます。
通常は、最新のイベントの情報をユーザーは探しているはずです。
つまり最新の情報が掲載されたイベントページをユーザーが発見しやすくなります。

同種のイベントを掲載しているほかのサイトよりも、上位表示しやすくなる効果も場合によっては期待できるでしょう。

検索には関係しませんが、同じURLなら、お気に入りに登録している場合も、最新の情報にユーザーはいつもアクセスできますね。

管理上の理由から不可能でないのであれば、毎年のイベント、もっと広く言えば、定期的に内容が更新されるページには1つの固定のURLを割り当てて公開します。
前の版は、残しておく必要があれば、新たに別のURLを割り当ててそちらに移動します。