nofollowリンクがたくさんあっても問題ないが、自発的なリンクにはnofollowを付ける必要なし

[レベル: 初〜中級]

nofollowリンクの使い方に関して、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が英語版のオフィスアワーで参加者の質問に回答しました。

nofollowリンクをサイト内で多用することに問題はありません。
その一方で、ユーザーの役に立つコンテンツへのリンクであればnofollowを付ける必要性はまったくありません。

オフィスアワーでのQ&A

参加者が次のようにミューラー氏に質問しました。

外部サイトへのリンクをすべてnofollowにすることを、良いことだとはGoogleは思っていないというのは本当ですか?
広告やユーザー生成コンテンツのリンクをnofollowにしようかと考えています。

ミューラー氏は次のように回答します。

いいや、そんなことはない。

nofollowリンクがサイトにたくさんあったとしてもまったく問題ない。たくさんの広告やユーザー生成コンテンツがるなら、nofollowにしてもまったく構わない。

私たちが大切にするのはサイトで提供されているコンテンツであって、それを適切に順位付けしようとする。

そうじゃなかったとしたら、投稿にあるリンクが全部nofollowになるTwitterやGoogle+、Facebookなどのソーシャルネットワークは問題があるサイトということになってしまう。そんなことは絶対にありえない。

なので、サイトにnofollowリンクがたくさんあったとしても、私たちの観点からはまったく問題ない。

一方で、コンテンツのなかに自然なリンクがあって、それが本当にユーザーにとって関連性があって役立つコンテンツなら、ぜひ(nofollowを付けない)普通のリンクを使ってほしい。サイト内に設置する価値があると考える、自発的なリンクであることを明白にしておいてほしい。

だからすべてを人為的にnofollowにするということを私ならしないだろうけれど、だからといって適切な状況であればnofollowを使うことを怖がったりもしない。

nofollowを利用するケース

nofollowを使う代表的な状況は次の2パターンでしょう。

  • 広告
  • ユーザー生成コンテンツ

広告

広告は通常お金を払って設置します。
そのままでは有料リンクになってしまいます。
しかしnofollowをリンクに付けておけばPageRankを転送することがないので、Googleの品質ガイドラインには違反しません。

ユーザー生成コンテンツ

サイト管理者(=あなた)ではなく、不特定のユーザーがあなたのサイトにコンテンツを投稿できるときはnofollowリンクにすることが推奨されます。

たとえばブログのコメントや、ソーシャルネットワークの投稿、動画・写真投稿サイトの説明文などにはユーザーはリンクを書き込めます。
悪いことを考える人は自分のサイトに向かってリンクをそこから張り、SEOに悪用しようとします。

すると、リンクの発信元であるあなたのサイトに対してGoogleから警告が来ることがあります。
ユーザーが設置したすべてのリンクをすぐにチェックすることは現実的に困難です。
そこで、リンク先ページの信頼性を確保できないケースでは、nofollowがリンクに自動的に付与されるようにしておけば安心というわけです。

上で説明したような状況では、たくさんのnofollowリンクがサイト内に出現することがありえます。
ですが、それはnofollowを使うべき相応の理由があり、またGoogleが指示している使い方でもあります。
したがって、まったく問題ありません。
nofollowの多用で評価が下がるということは決してないのです。

自発的なリンクならnofollowは不要

一方で、あなたが作るコンテンツに設置するリンクには普通はnofollowは不要です。
ユーザーに参照してほしい情報があるから、外部サイトのページへ僕たちはリンクを張ります。
リンク先を信頼できることがわかっているのだから、PageRankを転送してもなんら問題ありません。
またスパムサイトに自ら進んでリンクしようとは思わないでしょう。
もちろん、お金をもらっているわけでもありません。

「PageRankを漏らさないように外部サイトへのリンクにnofollowを付けるという」考えは完全に間違っています。
そんな行為にSEO効果はまったくありません。

使うべき状況では、nofollowを使います。
使う必要性がない状況、言い換えれば自発的に張るリンクに対してnofollowを使うことに意味はありません。

簡単に言うと、こういうことです。

数年前に書いたこちらの記事も読んでおいてください。