無断コピーされたコンテンツをGoogleのインデックスから削除する方法 〜 DMCA侵害申し立てフォームから送信可能

[対象: 全員]

自分が作ったコンテンツが無断でコピーされてしまうことはウェブの世界では日常茶飯事です。

無断でコピペされた場合は、サイト管理者にクレームを出すかサーバーやサービス管理会社に事情を説明して削除してもらうかのどちらかの対応が一般的です。

しかしGoogleにおいては、明らかに著作権に違反してるときは、「デジタル ミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act; DMCA)」に基づいてインデックスから削除してもらうことができます。

著作権侵害の申し立ては郵送かFaxで書面をGoogleに送るのですが、普通の人にとっては敷居が高そうに思います。

実は今はオンラインフォームから著作権侵害通知を提出することが可能です。

著作権侵害による削除リクエストフォーム

フォームに必要な情報を入力し送信すれば、申し立ては完了です。

申し立てが受理されデジタル ミレニアム著作権法に確かに触れていると認められたときはそのコンテンツはGoogleから削除してもらえます(注意: コンテンツそのものを削除するわけではなくGoogleのインデックスから削除する)。

で、実際にDMCA侵害の申し立てをオンラインフォームから送ってみました。

「記事をパクられてますよ」という連絡を去年の年末にブログ読者からいただきました。

パクられるのはよくあることだし防ぎようがないので普段は気にかけません。
コピペしかできないようなカスな人間に付き合っていても時間のムダです(でもそれなりに名の知れた人にパクれれたときはクレームを出します。過去に何度かありました。その人の部下や外注がしでかすことが多いのですが監督不行き届きですね。)。

でもいい機会だと思い実行に移してみたのです。

フォームは日本語化されているので難しいことはありません。

「著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明」では、自分のどんなコンテンツがどのように著作権を侵害されているかを説明します。
「当該著作物が許可を受けて掲載されている場所」では、自分が著作権を持つコンテンツのURLを入力します。
「権利を侵害している著作物の場所」では、自分のコンテンツを無断で掲載しているページのURLを入力します。

申し立て送信の状況は専用のダッシュボード(こんなものまである!)で確認できます。

削除用ダッシュボード - ウェブ検索

申し立てを送ったのは、大晦日12月31日(日本時間)です。

すると、1月4日に次のようなメールがGoogleから届きました。

Suzuki様

お客様から受領いたしましたデジタル ミレニアム著作権法に基づく申し立ての件でご連絡させていただきます。以下のウェブページは数時間で Google から削除されます。

http://imascraper.com/blog/2009/01/scraping.html

その他ご要望がありましたらお知らせください。

Googleチーム

この通知が来た直後は該当ページはまだインデックスに残っていました。

しかし2、3時間後に再度チェックすると今度は本当にインデックスから削除されていたのです。

「数時間で Google から削除されます」とメッセージに書いてあるとおりでした。

まさしく“Good job, Google!”ですね。

年末年始をはさんでいなければ、もっと早く対応してもらえたかもしれません。

このように、自分が手間ひまかけて作り上げたオリジナルのコンテンツを無駄で使用されてしまった場合は、Googleが準備しているオンラインフォームからDMCA侵害申し立てを送ることが可能です。

申し立てが認められると通知したページをGoogleのインデックスから削除してもらえます。

ぜひ知っておきましょう。

P.S.
むやみやたらと利用するものではなく著作権を確実に侵害していると100%確証が持てるときだけに利用するようにしてください。

重要: 著作物または行為が権利を侵害しているかどうかに関する通知に虚偽記載があった場合は、申立人に損害賠償責任が課せられることがあります(費用および弁護士料を含みます)。判例では、申立人には通知提出前に著作権の抗弁、制限、例外について検討することが義務付けられています。オンライン コンテンツに関するある訴訟では、対象のコンテンツがアメリカ合衆国の公正使用の原則によって保護されていたために、申し立てを行った会社は裁判費用および弁護士料として 100,000 ドルを超える金額を支払いました。したがって、オンラインで公開されている著作物が自分の著作権を侵害しているかどうかについて確信が持てない場合は、まず弁護士に相談することをおすすめします。

また、申請時の個人情報がChilling Effectsに掲載されることがあります。
申請の撤回はすんなりいかないことがあるので十分にご注意ください。