[対象: 上級]

過去に積み上げてきた不正なリンクがペンギンアップデートによって見破られ、どんなに頑張っても削除しきれずにそのドメイン名での運用を断念し、新しいドメイン名のサイトでゼロからやり直そうと決断したとします。

このとき過去の負債を引きずりたくありません。
つまりリダイレクトを使えません。

とはいえ、何も対処しない状態で新規にサイトを公開したら、以前のサイトに訪問したユーザーには気付いてもらえません。

ゼロからスタートしつつ、新サイトへの移転をユーザーに知ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

数々のペンギンアップデート対応に取り組んできた実績があるMarie Haynes(マリー・ヘインズ)氏が、Search Engine Watchでこの方法について記事を書きました。

ペンギンアップデートからの回復をあきらめたサイト管理者に役立つ内容です。
そこで要点をまとめて紹介します。

なおヘインズ氏も断っているように、これはGoogleをだます手法を紹介するものではありません。
ペンギンアップデートによって暴かれた不正なリンクを解消することができずそのサイトを完全に捨てて、本当に何もない状態から再出発を試みる方法です。
(あったとすれば)良いリンクもそれまでのコンテンツもすべて捨てます。

正真正銘、ゼロからの“再更正”です。

コンテンツをそのまま新サイトへ移動してはいけない

以前のドメイン名のサイト(ペンギンの影響を受けたサイト)で公開していたコンテンツを新しいドメイン名のサイトにそっくりそのまま移動、つまりコピーすることはやめたほうがよさそうです。

たとえ301リダイレクトやrel=”canonical”を設定していなかったとしても、サイトの移転としてGoogleに自動的に認識される可能性があります。

コンテンツをそのまま移動したら、以前のサイトに張られていた外部リンクが新しいサイトへの外部リンクとしてウェブマスターツールの「サイトへのリンク」レポートに出現した事例をヘインズは示しています。
そのページヘ直接張られたリンクではなく、「次の中間リンクを使用」としてあたかもリダイレクトを経由して張られたリンクとして認識することが実際にあったそうです。

「サイトへのリンク」の「次の中間リンクを使用」
※リダイレクトを介したバックリンクには「次の中間リンクを使用」という説明がつく

リダイレクト経由であっても、問題視されるリンクは新しいサイトに張られているリンクとして認識されてしまいます。

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、以前に次のように説明したことがあります。

301リダイレクトしていなくても、サイトが移転したと判断できればサイト移転として処理することがある。

これは、ペナルティから逃げさせないようにするための処置ではありません。

何らかの理由で301リダイレクトやrel=”canonical”を設定できなかったり、そもそもそういった仕組みがあることを知らずにドメイン名の変更を実施してサイトを移転した場合に、Google側の判断によって以前のサイトの評価を新しいサイトへ引き継いでやるためです。

ところがその引き継ぎは、マイナスの評価すなわちペナルティにも適用されます。

よって、ペンギンアップデートに捕まったサイトをあきらめ新しいドメイン名のサイトでやり直すことに決めた際には、コンテンツも新たに作り直すべきだとヘインズ氏は勧めています。

リダイレクト

サイトへの訪問ユーザーのためにも、以前のサイトから新しいサイトへのリダイレクトが必要になります。
しかしリダイレクトはペナルティも新しいサイトへ受け渡します。

リダイレクトの方法はいくつもあります。
ペンギンアップデートとの関係性を断ち切って、ユーザーだけを新サイトへ自動で転送することは可能でしょうか?

301リダイレクト

301リダイレクトは完全にNGです。
遅かれ早かれ、確実に新サイトにペンギンが襲ってきます。

302リダイレクト

302リダイレクトは、「一時的な移転」ということで301リダイレクトとは異なり評価を移転先に引き継ぎません。
しかし長期にわたって302リダイレクトを継続していると301リダイレクトとしてGoogleは最終的に処理することがありうると、John Mueller氏は説明したことがあるそうです。

したがって、302リダイレクトもゆくゆくはペンギンに捕まる可能性が十分にあります。

meta refresh タグ

meta refreshタグでも転送が可能です。
待機時間が短いmeta refreshタグは301リダイレクトとして処理されることがあります。
つまり低評価を引き継ぎます。

一方で待機時間が長い場合は、どうなるか確かな情報がありません。

またmeta refreshタグによるリダイレクトは悪いことを企んでいるとしてGoogleにみなされるかもしれず推奨されません。

以上のことから、meta refreshによるリダイレクトは不確定要素が多く危険性も伴うため、ヘインズ氏はやはり利用を勧めていません。

JavaScriptリダイレクト

GoogleはJavaScriptを処理できるようになっているため、JavaScriptによるリダイレクトも安全ではなさそうです。

移転通知ページへリダイレクト

移転したことを通知するページへいったんリダイレクトし、そのページからnofollowが付いたリンクで新サイトのURLを紹介します。

新サイトの対応するページに自動でリダイレクトされず、移転したことはわかるもののユーザーにはクリックのアクションを要求します。

しかし、ヘインズ氏はこれがもっとも安全な選択肢だと考えています。

robots.txtでブロックした中間ページ経由のリダイレクト

これは、robots.txtでブロックしたページを介して元のページから新しいページへリダイレクトする方法です。

robots.txtでブロックした中間ページ経由でリダイレクト

中間ページをGoogleはクロールしないのでPageRankを渡しません。
つまり、たとえマイナス価値であっても以前のサイトに張られているリンクの評価を新しいサイトへ引き継ぎません。

robots.txtでブロックした中間ページを挟む構成は、広告リンクを設置するときにPageRankを渡さない方法としてnofollowとともにGoogleはヘルプで推奨しています。

次のような方法で、PageRank が転送されないようにすることができます:

  • rel=”nofollow” 属性を <a> タグに追加する
  • robots.txt ファイルによって検索エンジンからブロックされる中間ページにリンクをリダイレクトする

※強調は鈴木による

応用として、中間サイト(ページ)を介さずに、以前のサイトをrobots.txtで完全にブロックしてリダイレクトするという方法も考えられます。
この方法でもPageRankを渡さないだろうとJohn Mueller氏はかつて言ったことがあるとのことです。

1つ目の中間ページを挟むほうがより適切ではあるようですが、robots.txtのブロックを併用したリダイレクトも良い方法とはいえないようです。

というのはGoogle社員によって見方が異なっているからです。
ミューラー氏はこのやり方は許されると言っている一方で、Gary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏はやってはダメだと言ったそうです。

コンテキストがわからないのでこれだけで結論付けることはできませんが、いずれにしてもrobots.txtブロックページ経由のリダイレクトも安心できる方法ではなさそうです。

結論

残念ながら、「これで完璧」という方法はありません。

ヘインズ氏はしいて言えば、移転を通知するページヘいったんリダイレクトし、そこからnofollowリンク経由で新サイトへ案内する構成がもっとも安心だと結論づけています。
そして最初に言ったように、コンテンツは再利用せずに新規に作り上げます。

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