Googleの“site:コマンド”結果の並び順を決める要因が明らかに

site:コマンドの検索結果に表示されたページの並び順はどのようにして決まるのでしょうか?
やはりページの重要度の順番なのでしょうか?

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がビデオで回答しています。

ポイントとなる部分をリストアップします。

  • site:検索は、他のページが順位付けされるのとまったく同じ順番では順位付けされない。
  • 2、3の要因を使っている。
  • PageRankのいくつかの部分をおおまかに使っているけれど、きっちりとしたPageRankの順番ではない。
  • URLの短さもほんの少しだけ見ている。ルートページや、たぶんディレクトリが1階層下のページが該当する傾向にある。もっともこれらのページにリンクが集まりやすい傾向にあるからとも言える。
  • PageRankやURLの短さ、ルートページへの近さ、こういった要素の組み合わせで決まる。
  • 少なくとも最後にチェックした時点においては、PageRankの順番に厳密に並んでいるということではない。
  • site:の並び順は、興味関心を引くかもしれないページを比較的よく表すものだけれど、完全なリストだとは思わない。

PageRankは関係していますが、完全に反映しているわけでもないとのことです。
これは検索結果を見れば分かる気がします。
さすがに1位にはサイトのトップページが来るべきですが、「え?、このページはPageRankが低いでしょ、リンクもぜんぜん受けてないよ。」というページも上に出てきます。
PageRankのすべて厳密には反映していないとMatt Cutts氏も言っているので、PageRankによる評価が高いページ順というようには解釈しないほうが良さそうです。

URLの長さが関わっていたというのは、少なくとも僕にとっては新しい事実です。
短かかったりディレクトリ階層が浅かったりするほうが上に表示される傾向にあるようです。
検索結果を眺めるとなんとなくそんなふうに見えなくもありません。
ただしURLの長さが順位に影響するのはsite:コマンドに限った話です。
通常の検索には当てはまらないので注意してください。

site:コマンドの検索結果の順位にはいくつかの要因が絡み合っているようで、今回明らかになったのはPageRankとURLの長さということでした。
参考の1つになったとしても、サイト内のページの絶対的な重要度を測るには頼りにならなさそうです。
ページの本当の重要度はsite:コマンドで判断するのではなく、アクセス解析を見てトラフィックを生んでいるかやコンバージョンに寄与しているかで判断すべきでしょうね。

なお今回のビデオはsite:コマンドの検索結果の並び順についての解説です。
site:コマンドで返されるインデックス数にはまったく触れていません。
site:コマンドによるインデックスの数は、以前よりは正確になってきているかもしれませんが、link:コマンドと同様に決して正確な数字を返すものではないので気をつけてください。