Google検索が、国ドメインではなくユーザーの居場所に応じた結果を返すように仕様変更

[レベル: 中級]

どの国の Google で検索しようが、今いる国での検索結果を返すように Google は検索の仕様を変更しました。

たとえば、今までであれば、日本からでも英 Google (google.co.uk) で検索すれば、基本的には、英国で検索するのと同等の結果が返ってきました。
しかし、これからは日本で検索すると英国ではなく日本の Google で検索した結果が返ってきます。

海外の Google 検索でも日本の Google 検索結果

こちらは、日本の Google で「taylor swift」を検索した結果です。

日本の Google で「taylor swift」を検索した結果

こちらは、英 Google で「taylor swift」を検索した結果です。

英 Google で「taylor swift」を検索した結果

完全に一致してはいないのですが、ほぼ同じです。

ところが、英 Google で英語で検索したときの本当の結果は次のようになります。

どの国から検索した結果になっているかは、検索結果ページの下に表示されます。

日本の結果を表示する google.co.uk

英国の結果を表示する google.co.uk

キャプチャは PC 検索のものですがモバイル検索でも表示されます。

Android 版の Google アプリではしばらく前からこのような仕様になっていました。
今後は、iOS 版 のGoogle アプリ、およびモバイル検索と PC 検索にも適用されます(Google マップにも適用)。

設定で変更可能

検索対象の地域は設定で変更できます。

ウェブ検索は「検索の設定」から。

検索地域の設定

Google アプリは設定メニューのなかの「検索対象の地域」から。

検索地域の対象

SEO に影響なし、検索パラメータによる変更が便利

今回の仕様変更が僕たちの SEO に与える影響はほぼありません。
特に僕たちは日本語なので、どの国で検索しても大きな違いは出ないことが多いし、そもそも日本のユーザーは日本の Google で検索するでしょう。

1つ影響があるとしたら、各国の Google での検索結果を知りたいときでしょうか。
日本からの検索結果になってしまうので、現地での結果を知ることが難しくなります。

設定で変更できるとしても、その都度合わせるのは面倒です。
そんなときは、地域パラメータと言語パラメータを使うと便利です。

幸いにも、この方法は今でも有効です。

さらに細かく地域を設定して、日本国外でのより正確な結果を知りたいときは“検索ロケーションの偽装”による方法も使えます。

この記事で説明した仕様変更に関する Google からの公式アナウンスはこちらです。