Google検索はAI競合にも関わらず、強さを維持し続ける

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Google の持株会社である Alphabet は 2023 年 第 2 四半期の決算を発表しました。

検索事業は AI 競合の影響を受けつつも強さを保っています。
また、AI の専門知識を活用して検索を刷新しようとしています。
ただし、競合他社のAI検索が与える影響は不明確な部分があると分析しています。

増大する AI 競合にもかかわらず Google 検索は強さを保つ、しかし影響は不透明

Alphabet の決算発表に関する The New York Times の報道から、検索と AI に関する主なポイントを抜き出して要約すると次のようになります。

  • Google の主力事業である検索広告は、経済情勢や競合他社の影響にも関わらず、回復力と成長力があることが示された。検索収入はアナリストの予想を若干上回り、前年同期比 5% 増の 426 億ドルだった
  • AI に 7 年間注力してきたことで、新しい生成モデルのような AI を検索に取り入れるうえで優位に立っていると Google は認識している
  • Google は、ChatGPT や Microsoft の新しい Bing 検索エンジンなどの AI チャットボットとの競争に対抗するため、カンファレンスで新しい AI 機能を発表した
  • これらの競合 AI が Google 検索に与える財務的影響を判断するには時期尚早である
  • Googleは、生成モデルなどの AI の進歩により、検索をこれまでの制約を超えて再構築する機会が得られると考えている。また、AI により検索は飛躍的に進化するとみている
  • AI 研究を加速するために AI ラボを統合した

Google は依然として強い?

第 2 四半期の Alphabet の財務実績はウォール街の予想を上回る強い結果を報告しました。
売上高は前年同期比 7% 増の 746 億ドル、利益は 15% 増の 184 億ドルでした。

すでに紹介したように、検索広告は、経済情勢への懸念にも関わらず、回復力を示し、検索収入は 5% 増の 426 億ドルに達しています。
検索事業のほかにも、YouTubeの広告も、前期の減少から反発し、売上高は 4% 増の 77 億ドルだでした。
これは、オンライン広告市場全体が回復基調にあることを示唆しているとも受け止められます。
また Google Cloud の収入は 28% 増の 80 億ドルとなっています。

検索に話を戻します。

ChatGPT や Microsoft Bing といった AI 競合は、現時点では、まだ財務には影響を及ぼしていないようです。
とはいえ、進歩が著しく速い世界です。
将来、もっといえば、1 年後は状況がガラリと変わっているかもしれません。

Bard や SGE (Search Generative Experience) といった生成 AI プロダクトを Google が今後どのように収益に結びつけていくのかにも注目したいところです。
加えて、まだ見ぬ新しい AI 検索サービスが登場する可能性もあります。