Google、モバイルフレンドリーアップデートを全世界で実施、順位変動は起きているのか?

[レベル: 初・中・上級]

Googleは予告どおりにモバイルフレンドリーアップデートを世界中で実行しました。
このアップデートは、スマホ対応しているかどうかをランキングシグナルとして使用するアルゴリズム更新です。

公式ブログで発表

日英ほか、各言語での公式ブログで導入開始を発表しています。

ウェブマスター向け公式ブログ日本語版の公式発表

時差の関係で米国よりも日本のほうが先に4月21日を迎えたためか、日本語の翻訳記事がオリジナルの英語記事よりも前に公開されるという異例の事態となりました。
それだけ全世界で重要な変更の現れといえます。

Inside Search Blogによると、Googleがモバイルフレンドリーアップデートの実施を予告して以降、モバイルフレンドリーなサイトが4.7%増えたそうです。
今後さらに増えると予測しています。

この増加にGoogleが影響しているのは間違いないはずです。

ちなみに公式アナウンスの記事下に書いてある投稿者名やツイートから察すると、モバイルフレンドリーアップデートには日本のGoogle社員も深く関わっているようです。

順位変動は起きているのか?

かなり大きな順位変動を起こすだろうとGoogleは予測していました。
パンダやペンギンを超えるほどだとも言われています。

動きは起きているのでしょうか?

今のところは大騒ぎなるような変動は発生していないようです。
むしろ何も変化がないというほうが多いようです。

展開が終わるまでには1週間前後程度かかるとのことでした。
これから徐々に変化が現れると思われます。

このブログのPC検索とモバイル検索の比較

僕のブログはモバイル対応していません

今朝、PCとモバイルでの検索結果を比較してみました。
Chromeのシークレットモードでログオフした状態で検索しています。
スマホはデータ回線をOFFにして、PCと同じルータ(プロバイダ)のネット回線を使っています。

結果からいうと、モバイル検索のほうが順位が低いケースと変わらないケースの両方がありました。
ただし展開が終わっていないのでこれが最終形ではないかもしれません。

まずモバイルの方が順位が低いケースから見てみます。

モバイル検索で順位が低いケース

「SEO」で僕のブログは、PCでは7位でした。
下から3つ目ですね。

スマートフォンから検索すると10位でした。
いちばん下になっています。

「301リダイレクト」の検索結果です。
PCでは、6位と7位に2つ入っています。

モバイル検索だと、6位の方は8位になって、7位の方は消えてしまいました。

消えた方は100位以内にいません。

他にもPCでは2つ表示されているのに、モバイルでは1つになっているケースがありました。
今回のアップデートによるものなのかもしれませんが、モバイル検索ではもともと1つのドメインから2つのページを同時に表示しないようになっていたのかもしれません。
僕は情報を持っていなので、判断がつきかねます。

いずれにしても、モバイル検索で順位が低いケースが確かにありました。
だたし、ほとんどは“激落ち”とまではいきません。

PCもモバイルも順位同じケース

次はPCもモバイルも検索順位が同じケースです。

「noindex」の検索結果です。
どちらも1位です。

PCとモバイルで順位が同じケースはほかにもありました。
影響を受けていないためなのか展開が完了していないためなのかは、やはりまだわかりません。

影響はまだ判断できない

初めにも言ったように、「どのくらいの影響があるのかはまだ判断できない」が結論です。

SEO関係者のなかには多くのクエリで入念に順位計測している人もいるかと思います。
そういった人は僕よりももっと多くの変化(や変化なし)に気付いているはずです。

とはいえ、展開が始まってまだ1日もたっていません。
あなたが一般のウェブ担当者なら、錯綜する情報に右往左往せずに、冷静に状況を監視していくべきでしょう。

順位変動よりも、むしろ次に紹介する公式情報をきちんと理解しておくほうが大切です。

よくある質問にGoogleが回答

Googleは公式ブログで、モバイルフレンドリーアップデートに関してよく聞かれる質問に回答しました。

モバイル対応が完了しているのならば、今回のアップデートは高みの見物ができそうです。
しかしまだモバイル対応しておらず、アップデートが気になるのであればこちらの記事には必ず目を通しておきましょう。

僕の記事で触れたことがある既知の情報も多く含まれています。
それでも公式情報なので再確認する価値があります。