実体験を共有するコンテンツを高く評価するようにGoogle検索が改良される

[レベル: 上級]

Google は、直接の体験に基づくコンテンツをより多く検索結果に表示するように取り組んでいます。

Perspectives を PC 検索にも導入

Perspectives フィルタを PC 検索にも導入します。

Perspectives は、ソーシャルメディアやフォーラム、コミュニティサイトなど “個人” の体験や意見に絞ってウェブのコンテンツを抽出する機能です。
モバイル検索では、今年の 6 月に導入されました。

今後数週間の後に導入とのことですが、以前にテスト中に遭遇しました。
そのときのキャプチャです。

モバイル検索と同じように「Perspectives」フィルタを選択できます。

Perspectivesフィルタ

YouTube や TikTok などの UGC プラットフォームや、Reddit や Quora といったディスカッションフォーラム、またブログなどの個人のクリエイターが作成したコンテンツに検索結果が絞り込まれます。

Perspectivesフィルタ

かなり賑やかな検索結果に見えます。

テスト中の画面なので正式導入のときには異なっているかもしれません。
それでも、個人の実体験をもとにしたコンテンツを目立たせるという Perspectives のコンセプトに変わりはありません。

Perspectives は、今のところ米 Google の英語検索だけで利用できます。
グローバルでの展開も予定していると聞いているので、ゆくゆくは日本で導入されると信じています。

大手サイトではなく、個人のコンテンツに陽が当たる機能は嬉しいですね。

「隠れた宝石」を評価するシグナルは導入済み

個人のクリエイターが作成したコンテンツに焦点を当てるという目的で、hidden gems” を評価するシグナルを導入すると Google は宣言していました。

hidden gems とは直訳すると「隠れた宝石」という意味です。
実際には有用なのに検索結果で上位表示されることのなかったコンテンツをここでは意味します。
そうした今まで埋もれてしまっていたコンテンツを上位表示しようとするシグナルです。

正確な時期は不明ですが、hidden gems を評価するシグナルは数か月前に導入済みだとのことです。

また、当初言われていたようなヘルプフル コンテンツ システムではなく、コア ランキング システムの一部として組み込まれたそうです

とはいえ、「hidden gems」のようなラベルを付けるわけではありません。
ソーシャルメディアやフォーラム、個人ブログなどで提供された、今までであれば検索には出にくかった、それでも有用なコンテンツをきちんと評価する仕組みです。
狙いは Perspectives と同じです。

Perspectives は米 Google だけでの導入ですが、hidden gems はコア アップデートの一部とのことなので、日本でも適用されていると考えるのが自然です。

通常のウェブ検索でも、大手サイトではない個人サイトにもチャンスがあるというのも歓迎したい改良です。

Perspectives にしても hidden gems シグナルにしても、人聞きではない自分自身の実体験を共有すればチャンスがでてきます。