[レベル: 上級]
SEO に適した Lazy Load 推奨構成を Google が近いうちに提案してくれるかもしれません。
Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が Twitter で次のようにコメントしました。
Lazy Load の画像にはさまざまな方法がある。画像検索のインデックスにはどんなマークアップが有効なのかを考えることには明らかに価値がある(うまくいくものもあれば、いかないものもある)。より明確な推奨ができないか私たちは検討中だ。
There are various ways to lazy-load images, it's certainly worth thinking about how the markup could work for image search indexing (some work fine, others don't). We're looking into making some clearer recommendations too.
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2018年2月28日
SEO に不向きな Lazy Load
Lazy Load(レイジー ロード)は遅延読み込みさせる技術です。
主に、画像の表示に利用されます。
ユーザーがスクロールして、見える範囲に画像が入ってきたときに初めて画像の読み込みが始まります。
ページに着地した瞬間には読み込みが実行されないため、その分表示速度を速めることができます。
見えていていない画像が読み込まれていなくても、僕たちには何も問題ありません。
AMP でも、高速表示の仕組みの1つとして Lazy Load が用いられています。
ところが、僕たちには問題が発生しないどころかメリットがある Lazy Load ですが、Googlebot には問題が生じます。
Googlebot はスクロールしません。
したがって、ページにアクセスしたときに読み込まれていない画像を認識することができません。
そのため、Lazy Load を利用した画像をインデックスできない場合が多いのです。
Lazy Load はSEOに不向きなことは、このブログでもWeb担の連載コラムでも取り上げたことがあります。
SEO に適した Lazy Load はなかなか難しいのが現状です。
Googlebot を Lazy Load に対応させることは不可能なのか? と Google の人に以前に質問したことがあります。
技術的に無理ではないだろうが、開発にリソースを割く価値が本当にあるかどうかが問題になるだろうとの回答でした。
Lazy Load はページの読み込み速度を速くするという、ユーザー体験の向上を目的として利用する技術です。
ユーザーのためにやっているのに、Google 検索に不向きというのは納得いきません。
Google は今スピードを特に重視しています。
SEO にも適した Lazy Load 構成を Google からぜひとも提案してほしいものです。