Googleの求人情報 構造化データに2つの変更あり

[レベル: 中級]

求人情報の構造化データ2 つの変更を Google は加えました。

1 つは、新しいプロパティのサポートです。
もう 1 つは、コンテンツ編集ポリシーの追加です。

directApply プロパティをサポート

directApply が、サポートするプロパティに新しく加わりました。

directApply プロパティは、手間がかかるプロセスを経ることなくシンプルなステップで求人応募できる場合に利用できます。
具体的には、応募プロセスが次のいずれかに該当する場合に設定可能です。

  • サイトで直接応募を完了できる
  • 応募ボタンを押し応募を完了するまでに 2 回以上情報を入力したりログインしたりする必要がない

directApply property

多くの求人サイトが該当するのではないでしょうか。

directApply プロパティは統合の作業中とのことで、(求人)検索結果でどのように表示されるのかはわかりません。

新しいコンテンツポリシー

求人情報を構造化データでマークアップする際のコンテンツポリシーに編集ポリシーを追加しました

  • スパム的なコンテンツの禁止
    • じゃまになるテキストや画像
    • 数が多すぎたり、目障りだったりする広告
    • 求人情報とは無関係なコンテンツ
  • 文法的に正しくないコンテンツの禁止
    • 基本的な文法に従う
    • 大文字小文字の適切な使用
    • すべて大文字で書かない
    • 幅広く認知されている頭字語・略語の使用

(すずき独り言: 大文字小文字に関しては、日本語では通常は問題になることはなさそうですね。)

新しい編集ポリシーは 2021 年 10 月 1 日から適用されます。
すぐに適用しないのは、対応が必要なサイトに準備期間を与えるためです。

求人情報によくある問題

求人情報を構造化データでマークアップする際に気を付けるべき点を Google は挙げています。
不適切だと、仕事を探している人の信頼を損ねます。

  • 詐欺的、スパム的な求人を掲載しない: ウソの求人や偽の情報を提供してはいけません
  • 優れたユーザー体験: やたらと広告が多いとか、応募プロセスがとても面倒など劣ったユーザー体験
  • 期限が切れた求人: 応募受付を終了した求人は、削除するか、validThrough プロパティをあらかじめ設定しておきます。最新の情報を Google に伝えるために Indexing API の利用が推奨されます。
  • 本当の日付: 古い求人なのに日付を変えて新しく見せかけてはいけません。求人内容がまったく変わっていないのに DatePosted プロパティを更新してはいけません。
  • 間違った、あるいは誤解を招く情報をマークアップしない: 不正確な給与や、正しくない勤務地や勤務時間など実際とは異なる情報を掲載してはいけません。

求人情報の構造化データでマークアップしているサイトは公式ブログのアナウンスをよく読んでおいてください(この記事を公開する時点では英語のみ)。