Google、タイトルリンク生成アルゴリズムを改良。ページの主要コンテンツと同じ言語/文字を使用するように

[レベル: 中級]

タイトルリンク生成のアルゴリズムGoogle は改良しました。
ページの主要なコンテンツと同じ言語/文字をタイトルリンクに使用します。

複数の言語/文字で書かれた title タグに影響

複数の言語/文字で書かれた <title> タグに今回の改良は影響します。

たとえば、同じ内容を複数の言語で記述した <title> タグです。

गीतांजलि की जीवनी - Geetanjali Biography in Hindi

ハイフン (-) 区切りの前はヒンディー語で、後ろは英語です。
どちらも、「ヒンディー語で書かれたジータンジャリの伝記」という意味です。
📝すずき補足: 「ジータンジャリ」は人物の名前

<title> タグは英語でも書かれていますが、本文はヒンディー語だけで書かれているページだったとします。
こうした状況では、検索結果のタイトルリンクを Google は次のように表示するかもしれません。

गीतांजलि की जीवनी

<title> タグに含まれていた英語の部分を取り除きます。
ページの主要コンテンツはヒンディー語で書かれており英語は使われていません。
タイトルリンクとの一貫性を保つために、英語の記述を利用しないようにしたのです。

もう 1 つの例は翻字(字訳)です。
翻字もしくは字訳とは、ある文字表記を別の表記の文字に移すことです。

ヒンディー語本来の文字であるデーヴァナーガリー文字ではなく、ラテン文字(アルファベット)で <title> タグを記述していたとします。

jis desh me holi kheli jati hai

<title> はラテン文字で書かれていますが、ページ本体はデーヴァナーガリー文字で書かれています。
この場合もやはり、一貫性を保つためにタイトルリンクもデーヴァナーガリー文字で Google は表示するかもしれません。

जिस देश में होली खेली जाती है

title タグとメインコンテンツの言語/文字を一致させる

Google が挙げた例がヒンディー語なので、多くの人にとってはピンと来ないかもしれません。
大切なことは、ようは、<title> タグとメインコンテンツで主に使う言語/文字を一致させるということです。

ページ本文は日本語で書いているのに、<title> タグは英語(アルファベット)だけという構成ではタイトルリンクの書き換えが発生する可能性が出てきます。
📝すずき補足: とはいえ、日本語ではアルファベットも普通に使われるので、極端な例でない限りは今回の改良に該当しないような気もします。理解しやすくするための単なる例えです。

タイトルリンクの制御方法を解説する検索セントラルの技術ドキュメントには、今回のタイトルリンク生成アルゴリズムの改良にともなうヒントも追加されています(この記事を書いている時点では英語ページのみ)。

Mismatch of script or language used in <title> elements

When the script or language of the text in <title> elements doesn’t match the script or language of the primary text on a page. For example, when a page is in written in Hindi, but the title includes text in English or is transliterated into Latin characters. If Google detects a mismatch, it may generate a title link that better matches the primary content. Consider ensuring that the script and language matches what is most prominent on the page.

📝すずき補足: 記事で説明した内容なので訳は省略

日本の大多数のウェブサイトにはあまり影響のないアルゴリズム改良だと想像しますが、認識はしておきましょう。