Google画像検索が関連エンティティの情報を提供するように

[レベル: 中級]

画像検索に出てきた画像に関連する情報を Google は提供するようにしました。
こうした情報はナレッジグラフから抽出されます。

画像検索結果のエンティティに関連する情報を提供

画像に写っている被写体、言い換えればエンティティに関連するエンティティが見つかった場合は、画像の下にその情報が提示されます。
関連エンティティは人物や場所、商品などさまざまです。

こちらは画像検索結果に出てきた富士山の写真です。
写真の下に、Shizuoka(静岡)と Honshu(本州)、Japan(日本)のリストがあります。
富士山に関連するエンティティです。
タップすると、詳細情報を見ることができます。

富士山の関連エンティティ

こちらは大谷翔平選手の画像検索結果です。
所属する Los Angeles Angels(ロサンゼルス・エンゼルス)が関連エンティティとして出ています。

大谷翔平の関連エンティティ

こちらはマリオの画像検索結果です。
弟のルイージが関連するエンティティとして出ています。

マリオの関連エンティティ

単に画像を検索結果に表示するだけではなく、その画像に関連した情報を Google は提供するようにしたのです。
その画像に写っているモノについての追加情報を検索ユーザーは手にできます。

ナレッジグラフから関連するエンティティを抽出

関連エンティティの情報を Google はナレッジグラフから抽出します。
ナレッジグラフは、おなじみのナレッジパネルを構成する源になっているデータベースです(※すずき補足: ナレッジグラフとナレッジパネルについて Google Japan ブログが解説記事を先日投稿しています)。

画像認識と、その画像が掲載されているページのテキスト情報をもとにしてディープラーニングを用いて何の画像であるかを Google は理解します。
そして、ナレッジグラフから必要な情報を取得し、画像検索結果で提供するとのことです。

この記事で紹介した関連エンティティ表示の機能は、米 Google (google.com) のモバイル画像検索でまず提供が始まりました。
そのほかの言語にも展開し、対象になる画像を増やしていく予定です。