Googleが今もっとも注力する3つの技術: ナレッジグラフ・音声検索・Google Now

[レベル: 初・中・上級]

Google幹部へのインタビューをもとにしたBackchannelによる記事から、モバイルに関することを昨日の記事で紹介しました。

今日の記事では残りの部分で、僕が興味をもったところを抜粋して紹介します。

Googleが今もっとも力を入れているのは次の3つの技術なようです。

  • ナレッジグラフ
  • 音声検索
  • Google Now

Googleの最近の変化

過去3年間に、それ以前の13年間よりも多くのランキングアルゴリズムの変更をGoogleは実行した。

最近の重要な変化は2つ。

  • ナレッジグラフ
  • 音声検索

この2つとGoogle Nowを合わせた3つのシステムは、今のGoogleのモバイルへの注力と密接に結びついている。

ナレッジグラフと音声検索、Google Nowは他のシステムとともに、「10個の青いリンク」を提供するという形式からこの3年間にGoogle検索の姿を変化させた。

ナレッジグラフ

ナレッジグラフ生成のプロセス

  1. 検索が実行されると、Googleはそのクエリを代替形式(意図は同じだけれど聞き方が異なる質問形式)や同義語などそういったものに拡張する
  2. 通常の検索結果を出すプロセスとは別に、ナレッジグラフの結果に関係しそうかどうかをアルゴリズム的にテストする
  3. そのクエリに対して興味を持たれそうなナレッジグラフのデータがあればナレッジグラフを追加して、検索結果を返す

これまでの2年間にナレッジグラフを検索に統合してきたが、この機能の展開をこれからも続けていく
(鈴木補足: Googleによる公式情報ではありませんが、25%のクエリでナレッジグラフの情報が表示されると推測されるそうです。この25%にはナレッジパネルだけでなくアンサーボックスも含まれていると思われます。)

ナレッジグラフは、もともとやや静的なものだった。
しかし現在は、クエリの需要に応じてそれまでは出ていなかったクエリに対してナレッジグラフを新たに表示することもある。

以前はナレッジグラフの情報の更新に2週間もかかることがあったが、今は数分で更新することもできる。

音声検索

膨大な量のデータの取得と技術の進歩で音声検索の精度が格段に向上した。
Google検索は現在159言語で提供されていて、そのうち58言語で音声検索を利用できる。
正しく聞き取れないエラー率は8%以下にまで下がった。
(鈴木補足: 音声検索の開発の中心人物だったベン・ゴメス氏はインド出身でインド訛りの英語を話します。昔は、自分の英語を正確に聞き取らせることができなかったので、自分では絶対にデモンストレーションしなかったそうです。代わりに完全なアメリカ英語を話す人にデモンストレーションさせていました。でも今は何も不安に感じることなく自分でデモンストレーションしているそうです。)

NLP

この3年間、NLP(Natural Language Processing: 自然言語処理)の技術によりGoogleは、クエリの意味を理解しそれに合ったウェブページや他の情報を取得することがものすごく上手になった。

ナレッジグラフのおかげでNLPシステムはさらに弾みを得ることができる。
世の中のモノゴトが何なのかをGoogleは理解し始めている。
クエリがきちんとした句でなかったり明瞭でなかったりしても、ユーザーが何を聞いているのかを正しく理解する能力がある。

Google Now

Google Nowは、検索しなかったとしてもその人にとって必要な情報を取得して教えてくれる。

Google Nowの開発が(20%プロジェクトで)スタートしたときは、Google Mapと連携して最短経路や渋滞状況など通勤情報の提供を対象にしていた。

プロダクトとして公開するときには次が対象だった。

  • 通勤
  • フライト
  • スポーツ
  • 近くのおすすめスポット
  • 旅行
  • 公共交通機関
  • 天気

現在は70種類以上(のカード)に対応している。
(鈴木補足: Google Nowはすごく便利! 僕はとっても重宝してます。)

以上です。
ナレッジグラフと音声検索、Google Nowには注目していきたいですね。