Google、画像検索用の新しいリファラーの提供を断念。Search Consoleで分析するように指示

[レベル: 上級]

画像検索用のリファラー URL の導入を Google は見送りました。

画像検索用に新しいリファラー URL を導入することを昨年 7 月に Google は発表していました。
画像検索からのトラフィックの参照元は、images.google.comimages.google.co.jp として解析ツールに記録されます。

Google 画像検索のリファラー URL

数か月にわたって展開していくとのことで、実際に切り替わりつつ合ったものの、結局は画像検索用リファラーの提供を断念してしまいました。

公式アナウンスにひっそりと追記

画像検索用のリファラー導入をアナウンスした公式記事に更新が加えられています。

UPDATE: After testing and further consideration, we have determined that the best place to measure query and click traffic from Google Images is in the Search Console Performance Report. Accordingly, we will continue to use https://www.google.com (or the appropriate ccTLD) as the referrer URL for all traffic from Google Images, and will not be providing a Google Images specific referrer URL (images.google.com).

テストとさらに検討した結果、Google 画像検索からのクエリとクリックのトラフィックを計測するのにいちばん適切な手段は Search Console のパフォーマンスレポートだと私たちは結論づけました。この結論に基づいて、Google 画像検索からのすべてのトラフィックのリファラー URL として https://www.google.com(または、対応した ccTLD)を使い続け、Google 画像検索に特定したリファラー URL (images.google.com) は提供しないことにします。

「やっぱ、リファラー変更はやめたから Search Console の検索パフォーマンスのレポートで分析してね」ということです。

更新がいつ追記されたのか正確な時期はわかりません。
Wayback Machine で調べられる範囲では、4月の頭、つまり1か月以上前には追記されていたようです。

この記事を書いている時点では、対応する日本語訳記事には追記は入っていません。

画像検索からのトラフィックを Google アナリティクスで分析するために独自の設定をしていたけれど、自動で対応したから停止したというサイト管理者もなかにはいるのではないでしょうか?
画像検索のトラフィックを解析ツールで分析するとしたら、引き続き独自の設定が必要になってくるでしょう。

こういう大切なことは、ひっそりと追記で済ませるのではなくきちんと通知してほしいものです。
rel=”prev/next” の廃止のときと同じ臭いがします。

いずれにしても、リファラー変更を見込んで画像検索からのトラフィックを緻密に分析していた方は注意してください。
画像検索用のリファラーは提供されません。