BigQueryへの一括データエクスポート機能をSearch Consoleが実装

[レベル: 上級]

一括データ エクスポート機能を Google は Search Console に追加しました。
一括データ エクスポート機能を利用すると Search Console のデータを継続的に BigQuery にエクスポートできます。

リリースから 1 週間が以上たち、現在は、全ユーザーへの展開が完了しています。

SC のデータを毎日取得でき件数上限なし

いったん構成すれば、Search Console のデータをBigQuery で毎日自動で取得できます。
取得できるデータは、パフォーマンス レポートのデータです。

さらに特筆すべき特徴は、1 日あたりのデータの行数制限が存在しないことです。
Search Console では表示またはエクスポートできるデータ量に次のような上限があります。

  • Search Console からの直接エクスポート ※ウェブでの利用: 1,000 行
  • Search Analytics API: 1 日あたり 50,000 行

しかし、一括データ エクスポートにはこうした上限は設定されていません。
すべてのデータを取得できます。
📝すずき注: 匿名化されたクエリのデータは除く。ただし、直接エクスポートや API とは異なり、匿名化されたクエリ自体の存在も含めて(具体的なクエリはわからないが)エクスポートされる

このように、一括データ エクスポートは、UI や API で処理できないほどの大量のトラフィックが発生する大規模サイトにとって特に有用です。
📝すずきメモ: 裏を返せば、超大規模サイトでなければ、直接エクスポートや API で間に合う

Google Cloud で BigQuery を構成

一括データ エクスポート機能を利用するには、Google Cloud で BigQuery アカウントを準備し Search Console と紐付けます。
Search Console からは、[設定] にある [一括データのエクスポート] で設定します。

一括データ エクスポート

一括データ エクスポートの構成手順の詳細は公式ブログ記事ヘルプセンターに解説があります。
設定する際にはこれらを参照してください。

途中でも触れたように、上限なしでの日時データ自動取得は大規模サイトでは待ち望まれていた機能です。
大規模サイトの管理者は使ってみてください。