どうして人々はSEOツールとしてキャッシュを使いたがるのか?

[レベル: 初級]

ウェブページが Google にどのように見えているか、言い換えると、どのようにインデックスされているかを調べたいときに Google のキャッシュで確認してはいけません。
理由は、実際のインデックス状況を提示していないからです。

なぜキャッシュを人々は見たがるのか?

ページがどのように認識されているかを調べるときに、どうしてみんなキャッシュを使いたがるのか?

Google の Martin Splitt(マーティン・スプリット)氏が苦言を呈しています。

特に、JavaScript で生成するコンテンツがある環境ではキャッシュは役に立ちません。
3 つの理由をマーティンは挙げています。

  • キャッシュは検証ツールのようには機能しない
  • キャッシュは何の情報も提供しない
  • 検証のために使えるツールがある(リッチリザルト テスト、モバイルフレンドリー テスト、URL 検査)

詳細: キャッシュが役立たない理由

キャッシュが役に立たない理由を詳しく説明します。

キャッシュを見られないことがある

キャッシュは検索結果から見ることができます。あるいは、cache: コマンドで直接見ることもできます。

検索結果からキャッシュを見る"

ところが キャッシュ メニューが表示されないページもあります。
かと言って、インデックスに問題があるわけではありません。
noachive robots meta タグでキャッシュを意図的に非表示にできるとして、それ以外で表示されない理由はわかりませんが、とにかく表示されないことは普通にあります。

見られないことがあるという点でキャッシュはすでに信頼できません。

キャッシュしているのは生の HTML コード

運良くキャッシュを取得できたとします。
しかしながら、キャッシュしているのは生の HTML コードです。
そのページをレンダリング(描画)してブラウザに表示しているのはブラウザです。
Googlebot (正確には WRS) ではありません。

コード中に JavaScript があったとして、その JavaScript を実行するのもあなたが使っているブラウザです。
JavaScript がきちんと実行されていたからといって、Google が実行できていることをまったく保証しません

ブラウザの検証機能で DOM ツリーを調べるときも同様です。
DOM を生成したのは Google ではなくブラウザです。

キャッシュで表示されるページは Googlebot が見ている姿ではないことは、Web担当者Forum の連載コラムでも数年前に取り上げています。

正確でないクロール日時

クロール日時を確認するためにキャッシュを見る人もいます。
これもやめてください。
Googlebot が最後にやってきた日時とは限りません。

ページ確認に使うべきツール

ページ確認に使うべきツールを簡潔に説明します。

URL 検査ツール

ページを Googlebot がどのように見ているか、レンダリングしているかを調べるときに使うべき第一のツールは URL 検査ツールです。

インデックスしている状態の HTML や最終クロール日などさまざまなインデックス情報が手に入ります。

URL 検査ツールの結果

HTML を見るときの注意点があります。
レンダリング処理が完了していないときは、生の HTML が提示されているかもしれません。
JavaScript のレンダリング結果を確実に検証する場合はライブテストを実行します。

RRT/MFT

Search Console に登録しているサイトでないと URL 検査ツールを使うことはできません。
管理していないサイトのページを Googlebot がどのように見ているかを調べるときには、次のツールを使います。

どちらのツールもレンダリング後の HTML コードを参照できるようになっています。

なお、URL 検査ツールとモバイルフレンドリー テスト、リッチリザルト テストは Googlebot が使うレンダリングエンジンと同じパイプラインで処理されます。
この点でも信頼性があります。

SEO の検証でキャッシュを見ることはあります。
ですが、それはキャッシュの特性を知ったうえで利用すべきことです。
仕組みを理解しない状態で手軽なツールとして使うと不正確な判断につながってしまいます。