ドメインエイジを稼ぐためにコンテンツが未完成でも新しいサイトを先に公開すべきか

[対象: 初〜中級]

新たに取得したドメイン名でサイトを立ち上げる際にSEOを考慮すると次の2つの選択肢を取れます。

  1. 少しでもドメインエイジを長くするためにコンテンツが完全にできあがっていなくても先に公開する
  2. フレッシュネスアルゴリズムの恩恵をうけるために時間がかかったとしてもコンテンツがすべてできあがってから公開する

あなたはどちらを選びますか?

GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏によれば、状況によっては一方がより適していることがあるものの通常はどちらでも構わないとのことです。

ドメインの年齢であるドメインエイジがGoogleの評価にどのくらい強い影響を今でも与えているかは意見が分かれるように思います。

しかしそれでも少しでも歴史が古いほうが有利だと信じるならば、まったく未完成の状態でもドメイン名取得後にすぐさま公開してインデックスだけ先に済ませておく作戦はありでしょう。

ただし少しでも早いほうがいいといっても、「工事中」や「準備中」といった“プレースホルダ”的なページ(場所を確保するめだけの実質的な中身がないページ)や広告ばかりを貼り付けたページとして公開することは避けるべきです。

こういったサイトはパークドメインにして認識されます。

パークドメインは検索ユーザーにとって価値がないことが普通なので通常はインデックスされません。

Googleはパークドメインを処理するアルゴリズムを採用しています。

また“Parked Domain Detector”と呼ぶ仕組みでパークドメインとしていったん検出されたサイトは、完成してもパークドメインとしての認識が解除されるまでには一定の時間がかかるとMatt Cutts(マット・カッツ)氏は説明しています。

つまりパークドメインは(あなたにとって)パークドメインでなくなったとしてもすぐにはGoogleの検索結果に出てこないのです。

パークドメインとして認識されないようにするには、2、3段落で構わないので将来どんなサイトが公開されるのかについて簡単に説明しておくといいとのことです。

ここまではドメインエイジ優先派のための話でした。

古い(歴史がある)ほうがいいとする一方で、より新しいコンテンツを検索結果に出すアルゴリズムもGoogleは導入し改良を継続的に続けています。

さらにサイト公開直後の初めのうちは検索結果の上位に表示されやすいアルゴリズムが働いているとGoogleの人から聞きました。

Q: 一度に大量のコンテンツを公開すると検索からのアクセスが一気に伸びるが、しばらくすると今度は急降下することを経験している。新規公開したコンテンツは本来よりも高く評価されるように見えるのだがどうなのか?
A: そういう仕組みが確かに存在する。ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるためだ。

新規サイトに与えられるボーナスのようなものですね。

フレッシュなコンテンツを優遇する仕組みを最大限にいかしたいならコンテンツが完成して準備万端の状態で公開したほうがメリットが大きいように思います。

ドメインエイジを選ぶかフレッシュネスを選ぶかは、どんなジャンルのサイトでどんなコンテンツを公開するか、公開後の更新はどうなるのかなどさまざまな要因に依存しそうです。

普遍的な事実を取り扱っていてコンテンツの更新が頻繁でなかったり大量のページをいっきに公開したりするのでなければ早いことインデックスさせたほうがいいかもしれませんね。

本公開まで少しずつ準備を進められます。

対してニュース系・UGC系のようなホットなトピックがウリのサイトであれば、まとまった量のコンテンツを用意してからドンッと出したほうがいいかもしれませんね。

こちらは初期の恩恵をあやかれることを期待しましょう。

ただしどちらを選択したとしても最終的には、質の高いユニークなコンテンツをそろえてユーザーの支持を得なければ本当の意味でのGoogleの評価は高まらないことを忘れてはいけません。