Twitterでの短縮URLはSEOの効果が減るのか?

Twitterのツイートに含まれるリンクはランキングを決める要素になっていたという記事を書いたところ、bit.lyのような短縮URLを使っても評価に変化はないのかどうかという質問を立て続けにいただきました。

「僕なりの」という前提が付きますが、回答します。

まず、『Twitterからのリンクはバックリンクにならない』でも注意を喚起したように、Twitterのリンクにはnofollow属性が付きます。
バックリンクとしての効果はありません。
短縮したURLだろうが元のURLだろうが関係ありません。

そもそもTwitterを利用したリンク集めを目的として「素のままのURLがいいのか、短縮URLでもいいのか」に悩むこと自体がナンセンスです。
Twitterは被リンク獲得のツールでありません。

ツイート内のリンクからの直接のアクセス、またはツイートを見た人がその人自身のサイトであらためて言及してくれることによる間接的なトラフィックを考えれば、短縮であるかどうか、nofollowが付いているかどうかは、まったく問題になりません。

でも僕たちが目指すべきことは、Twitterでリンクをばらまくことではなくて、

  • Author authorityの高いユーザーとしてツイートを流すこと
  • Author authorityの高いユーザーに言及されるようなコンテンツを作ること

この2つです。

次に「Twitterにとらわれない(=nofollowが付かない)」短縮URLがSEOに与える影響です。

短縮したURLが301リダイレクトで元のURLに復元されるのであれば、PageRankもアンカーテキストもリンク先ページに渡されます。

これはGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が説明しています(と言っても、1年半近く前のことなので現在は変わっている可能性も考えられます)。

ただし、301リダイレクトでPageRankがいくらか失われることもMatt Cutts氏は明らかにしています。
この点は留意しておいてください。

Twitterの話に戻ります。

nofollowが付いていてバックリンクとしての価値はないとしても、またツイートしたユーザーの“オーソリティ”に依存するとしても、そして影響力は微々たるものであるとしても、Twitterのリンクがウェブ検索の評価要因になっていることは事実です。

そのままのURLがいいのか、短縮URLでも同じなのか、Googleに聞かないと分かりません(Matt Cuttsにまた会えたら質問しておきますw)。

でも、常識的に考えて(おまえの常識と私の常識は違うと言われたらそれまでですが)、短縮されているから評価を下げるというのはおかしくないでしょうか。

140文字というTwitterの字数制限をクリアするために短縮URLが利用されます。
「短いから評価を下げる」という納得のいく説明を僕は思い浮かびません。

スパマーに使われやすい短縮URLサービスを特定して区別するというのは、ひょっとしたらあるかもしれません。
ただその場合でも、その短縮URLサービスを使っているみんながみんなスパムということではないので、「要注意」として監視を強めるくらいではないでしょうか。
心配なら goo.gl を使っておけばいいんじゃないですかね。
あなたがどんなページへのリンクをどんなツイートととももに張っているかも含めて、すべて見てくれるでしょう。w

僕の結論です。

元のURLがいいのか、短縮URLでも大丈夫なのか、どの短縮URLサービスがいいのかに悩むことにそれほどの価値があるように思えまえん。
「知的好奇心から知りたい」というのはアリだと思いますが(僕も知りたい(笑))、SEO的な効果(=順位アップ)を考えて悩んでいるならその時間を別のこと、たとえばコンテンツのネタ探しなどに費やしたほうがよっぽど効果があると思います。