SFの世界が現実に!? 会話型検索の導入とナレッジグラフの強化、Google Nowのリマインダー拡張をGoogleが発表

[対象: 全員]

Google I/Oという開発者向けのカンファレンスをGoogleが米サンフランシスコで開催中です。

このなかで、検索に関する新しい発表がありました。

Inside Search Blogが紹介しています。

次の3つの新しい機能が発表されました。

  • 会話型検索の導入
  • ナレッジグラフの強化
  • Google Nowのリマインダー拡張

会話型検索の導入

キーボードからの入力ではなく音声による検索機能の理解力がさらに向上します。

音声検索自体はすでに提供されていましたが、人と話すような「会話形式」での検索ができるようになります。

will it be sunny in Santa Cruz this weekend?
(サンタ・クルーズは今週末は晴れる?)

how far is it from here?
(ここからどのくらい?)

how about Monterey?
(モントレーはどう?)

こんなふうな会話形式での検索が音声で可能になります。

「サンタ・クルーズ 今週末 天気」(「サンタ・クルーズはカリフォルニア州の都市)みたいに従来のようにキーワードを並べて検索する必要がなくなります。
話しかけるように質問してもコンピュータが理解してくれるのです。

AndroidやPhone、iPadのようなスマートフォン・タブレット端末はもちろんのことデスクトップとラップトップのPCからも会話型検索は利用可能になります。

“OK Google”で始めると会話型検索として認識するそうです。

ナレッジグラフの強化

ナレッジグラフがいっそう賢くなります。

検索者の役に立つであろう情報を追加して提示します。

たとえば、“what’s the population of Canada?”(カナダの人口は?)と検索した際に、検索ユーザーが続けて知りたがるかもしれない情報も併せて提示します。
カナダの人口の推移やカリフォルニアやオーストラリアの人口との比較が例です。

またポーランド語とトルコ語、中国簡体字、中国繁体字でもナレッジグラフの提供を新たに開始しました。

Google Nowのリマインダー拡張

Google Nowのリマインダー機能が拡張されます。
またカードの種類が増えます。
(Google Nowは、ユーザーが検索して調べるであろうことを予測して検索する前に事前に通知してくれるサービス。詳しくは公式ページを参照。)

後でまたリマインドするように保存できるほか、リマインダーが出てくる時間と場所を設定できるようになります。

たとえば、牛乳とペーパータオル、ドッグフードを買うリマインダーをスーパーに行ったときに出てくるようにしたり、終電を逃しそうになったときに「もう出たほうがいいよ」と通知したりするように自分で設定できます。

読みたいと思う本や聴きたいアルバムの発売が間近なら、発売した時にリマインダーで通知させることができます。
あるいは欲しがるだろうなとGoogle Nowが自ら判断してオススメしてくれることがあるかもしれません。

リマインダーのいくつかは音声で作成することができます。

新たに追加されたカードが何かはブログ記事には書かれていませんでした。
調べたところ、音楽アルバムとテレビ番組、公共交通機関、書籍、ビデオゲームのカードが加わったようです。

以上です。

SEOに直接関わってくるニュースではありませんが、Googleの進化ということで取り上げました。
日本語で十分な機能を果たすのはまだ先になりそうな気はしますが、SFに出てくるような世界が本当に現実になりつつありますね。

P.S.
GoogleマップのUI刷新もGoogle I/Oでは発表されました。
とても使いやすくなりそうです。
一般公開前のプレビュー版に申し込んでみました。