Google Analyticsの直帰率は評価の指標にならない!?

こんにちは、アドワーズ ラボの鷲見です。

直帰率とは、サイトに訪問した人が最初の 1 ページだけを見て、サイトから離脱してしまう割合のことです。

直帰率をサイトのパフォーマンスの指標として、利用している人も多いでしょう。

僕も AdWords で設定したキーワードで、直帰率を平均値と比較したりして、キーワードのパフォーマンスを分析することがあります。

でも、直帰率が高いからといって、そのサイトが悪いサイトなのかというと、必ずしもそうであるとは限りません。

例えば、ブログにフォーカスしてみましょう。

ブログはその特性上、最新の記事だけ読んで、あとはそのブログから離脱するケースも少なくありません。

また、RSS などで更新ごとにブログに訪れるユーザーや、リピートの多いブログであれば、尚更その割合は多くなります。

Google Analytics の Avinash Kaushik 氏のブログ にも書いてありますが、通常ブログの直帰率は高めで 50% ~ 75% 程度であれば、正常であるという話です。

Avinash Kaushik 氏が自身のブログで、もうひとつ述べていますが、彼の経験によると直帰率を 20% 以下に抑えるのは不可能に近いようです。

更に、上記で紹介したブログや単一のアクションが目的のサイト以外の普通のサイトで直帰率 50% を超えるのは、改善したほうが良いとも述べています。(直帰率 50% 以下って、ちょっと厳しい気もしますが…)

ついでに、せっかく SEO のブログに記事を書かせて頂いているので、『直帰率は SEO に影響があるのか?』という話をしたいと思います。

このブログの記事にも紹介があるのですが、これに関しては否定的な意見にならざるを得ないでしょうね。

上記で示した理由もそうですし、全てのサイトが Analytics を利用しているワケではない(その場合の直帰率は Analytics の直帰率と計測方法が違うのかもしれませんが…)ですし。

それに、SEO BLACK HAT の記事 の事例は、

『直帰率が低くなった = 直帰率が良くなった時にランキングが下がっている』

という、かなり矛盾したレポート(大笑)を出していますしね。

つまりこれは、ランクが下がったことで無駄なクリックが減り、直帰率が良くなったということを表しているのかもしれません。けっして直帰率が SEO に影響するという検証にはなりません。

*** About Takahito Sumi ***

長い海外生活の経験から、海外のインターネット事情に精通し、その知識をもとに、年商 5000 万のネットショップを実家のベッドルームで立ち上げる。

現在は、Google 認定プロフェッショナルの資格を持ち、毎月 1000 万円以上の AdWordsアカウントを管理している傍ら、コーチングプログラムの主催、Google AdWords/LPO 対策のコンサルティング業務を行う。

2009 年 6 月には、日本で初めて Google 本社よりGoogle Website Optimizer 認定コンサルタント に任命され、ホームページのコンバージョン率を考えた広告戦略を、日本中に広めるために活動中。

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