Bingのrel=”canonical”サポートは、しばらく先

先週、Googleがドメイン間でのrel=”canonical”タグ(属性)のサポートをアナウンスしました。

他のサーチエンジンの対応状況は、どのようになっているのでしょう。

Search Enginelandによると、Bingのスポークスマンは「今後数ヶ月を経てサポートする予定」とコメントしたとのことです。

同一ドメインだけではなく、クロスドメインでのrel=”canonical”タグもおよそ4ヶ月後には対応したいとも付け加えました。

とは言え裏を返せば、現状では未サポート状態ということになります。

たしかにそのとおりで、rel=”canonical”で正規化しているにも関わらず、Bingは重複したURLをSERPに表示させています。

僕はトラッキング用に、RSS配信・メルマガ配信・Twitter通知の時に、Google Analyticsのパラメータを付け加えています。

トラッキングのためなので301リダイレクトするわけにはいきません(パラメータが消えたらトラッキングできない)。
また、robots.txtやnoindexタグでブロックすれば重複コンテンツ扱いされませんが、被リンクが分散してしまいます。

そこで、ブログの全ページに正規化のためにrel=”canonical”タグを設定しています。
Canonical URL’s for WordPressというプラグインを使用。まだバージョンアップしていませんが、WP 2.9からは標準でrel=”canonical”の機能が付いているはずです。)

このページだったら、次のタグをheadセクションに記述しています。

<link rel="canonical" href="http://www.suzukikenichi.com/blog/bing-has-not-supported-rel-canonical-yet/" />

にもかかわらず、Bingではパラメータの付いたURLがボロボロ出てきます。

Bingでの重複コンテンツ

rel=”canonical”タグの仕様に従うならば、”?”の付いたURLは付いていない“素”のURLと統合されるべきなのです。

Googleでパラメータ付きのURLのイデックス状態を検索すると、正規化したURLがきちんと返ってきます。

Googleがrel=

Yahoo!もダメっぽいです(部分的には対応しているらしい)。

Yahooがrel=

Googleだけが突出してしまっていますね。

結論ですが、GoogleやBingが言っているように、301リダイレクトができるのなら301リダイレクトを実行しましょう。

無料のホームページスペースや無料ブログなど、301リダイレクトが使えない環境は、301の代わりとなるリダイレクト、待機時間0秒のmeta refreshが次善の策です。

それでも対応策が見つからない場合、最後の手段としてrel=”canonical”タグの検討に入ります。

注意しなければならないのは、検索エンジンはrel=”canonical”を「ヒント」として利用することです。

301リダイレクトのように「命令」として従うのではありません。

同じとみなすかどうかは、彼らの判断なのです。

ドメイン間のrel=”canonical”は、悪用を防ぐためにひょっとしたら基準が厳しくなっているかもしれませんね。

困ったことがもう1つあります。

ページ移動やドメイン移転は301リダイレクトを使うとして、例に挙げたようなトラッキングコードの付いたURLや、昇順・降順に並べ替えたときのようにコンテンツはほぼ同じだけどURLが変わってくるURLを正規化するには、rel=”canonical”に頼るしかありません。

BingとYahoo!にも、もっと頑張ってほしいものです。

P.S.
Googleは、rel=”canonical”を完全にサポートしているかと思いきや、1つだけ重複ページが見つかりました。
なぜでしょう?

Googleでの重複コンテンツ