自動生成されたAMPストーリーとGoogle Lensが検索で利用可能に

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画像や動画のようなビジュアルコンテンツをより便利に検索で入手できるように Google は改善に取り組んでいます。
おとといの記事で紹介した画像検索の改良もその一環です。

この記事では、ビジュアルコンテンツに関係したプロダクトである AMP ストーリーと Google Lens の検索結果への組み込みについて紹介します。

AMP ストーリーを自動生成

AMP ストーリー (AMP Stories) は、パラパラと本をめくるようにして物語風に一連の情報を閲覧できる AMP の機能です。

通常は、AMPストーリーのフォーマットに従ってコンテンツ発行者が自分で作成します。
しかし、芸能人やスポーツ選手のような有名な人物の AMP ストーリーを Google が自動で作成し検索結果で提供するようになりました。
その人の人生における重要な出来事を画像や動画でまとめた物語を Google が作ります。

検索結果に出てくる「Start story」をタップするとその人物の AMP ストーリーが始まります。

AMP ストーリーを構成する一連のコンテンツは、Google が作るわけではなくウェブにすでに公開されているものを Google が収集します。
何を選ぶかは AI が決定します。

ストーリー内のそれぞれのページをタップすると、ページの元になっているウェブページに移動します。
自動生成された AMP ストーリーに採用されたとしたら、検索トラフィックが増えるかもしれませんね。

自動生成の AMP ストーリーは今のところは米 Google だけでの提供のようです。

画像検索で Google Lens(グーグル レンズ)を利用できるようになりました。
Google Lens は、画像を認識してその画像に関する情報を検索するプロダクトです。

画像検索の結果に Lens アイコンが付いています。

画像検索の Google Lens

タップすると、その画像に関連するものを検索してくれます。
Google Lens も AI による画像認識の技術が基盤になっています。

※すずき注: 例で見せているアニメーションはイマイチわかりづらいかもしれません。
購入できるもの、たとえばサングラスの画像検索結果で気になったサングラスの画像を Google Lens にかけると似たデザインのサングラスを探してくれます。
理由はわからないのですが、画像検索の Google Lens はロールアウトされたはずなのに今は使えなくなってしまっています。米国だけではなく日本の画像検索でも利用できたことを確認しています。試しにキャプチャしていた動画をこの記事では使っています。復活したら撮り直します。
公式ブログ記事で紹介されているサンプルはもっとわかりやすいです。

冒頭でも触れたように、より多くのビジュアルコンテンツをさまざまな形態で Google は検索結果で提供することを試みています。
この努力は取りも直さず、ビジュアルコンテンツを求めるユーザーが増えているからに違いありません。

関連性があり質が高いビジュアルコンテンツをたくさん公開することが、競合と差別化を図る SEO のチャンスになるかもしれません。