[対象: 初級]

先日、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏によるQDFの解説ビデオを紹介しました。

ビデオの冒頭でMatt Cutts氏は次のように補足しました。

クエリの種類には大きく分けて「Navigational(案内型)」と「Informational(情報型)」、「Transactinal(取引型)」の3つがある。

この発言が意味することを知らない人がたくさんいたようなので(僕にしてみたら驚きですが)、これらの3種類のクエリについてこの記事で説明します。

余計なことまで付け足してしまったので時間がない方やぜんぶ読みたくない方は、検索クエリの意図(Intent、インテント)には「取引型」と「情報収集型」、「案内型」の3タイプがあって、それぞれどういうクエリなのかの部分だけをしっかり理解してください。

検索意図に応じたクエリ分類: 取引型と情報収集型、案内型

取引型 (Transactional: トランザクショナル)

「取引型」のクエリには、ユーザーが何かをしたい、何かに対してアクションを起したいという意図が含まれています。

「何かを購入したい」という意図のあるクエリは典型的な取引型クエリです。

取引型クエリの代表的なパターンには次のようなものがあります。

  • 商品を購入する
  • ソフトウェアをダウンロードする
  • 資料請求する
  • 会員登録する
  • ビデオを視聴する
  • オンラインゲームをする
  • 壁紙をダウンロードする

具体的な例を挙げると次のようになります。

  • iPhone5ケース 通販
  • Google Chrome ダウンロード
  • リフォーム 資料請求
  • AKB48 壁紙
  • youtube アニメ

どれも何かをしたい、何かを手に入れたいという検索ユーザーの意図がクエリに含まれています。

「何かをする」という意図が含まれているので、Googleでは“Do”クエリと呼ぶこともあるようです。

情報収集型 (Informational: インフォメーショナル)

「情報収集型」クエリは、文字どおり情報を集めるためのクエリです。

何かを知りたい、疑問や悩みを解決するための情報を得たいという意図がユーザーの心理に存在します。

情報収集型クエリの具体例は次のようになります。

  • ネクタイ 結び方
  • ラスベガス 時差
  • カルボナーラ レシピ
  • ふくらはぎ むくみ解消
  • windows8 価格
  • Facebook ログイン できない
  • ナイル川 長さ

ユーザーの目的は「知る」ことなので、Googleでは“Know”クエリと呼ぶこともあるようです。

「案内型」クエリは、特定のサイト、ウェブページを見つけるためのクエリです。

「このサイト、このページにアクセスしたい」というはっきりと定まった意図がユーザーの頭にあります。

典型的な案内型クエリは公式サイトを探すクエリです。

案内型クエリの具体的な例を挙げます。

  • ウィキペディア
  • 楽天市場
  • Yahooニュース
  • Nexus7
  • ドコモ 問い合わせ先
  • モスバーガー メニュー
  • Facebook ログイン

どれもアクスしたいページが定まっているクエリです。
基本的には、オフィシャルサイトのホームページまたはサイト内の個別ページになります。

特定のサイトやページに行くためのクエリなのでGoogleでは“Go”クエリと呼ぶこともあるようです。

以上ここまでが、検索ユーザーの意図に基づいた取引型と情報収集型、案内の分類です。

Google式に覚えるとすると、“Do-Know-Go”となります。

さて3タイプに分けましたが、複数のタイプに属するクエリも多数存在します。
(これ以降は、さらに詳しく知りたいと思ったら読み進めてください。)

複数の意図を持つクエリ

たとえば「iPhone5」は、AppleのiPhone5の公式ページを調べる「案内型」のクエリだと想定できます。
同時にiPhone5についての情報を知りたがっている「情報収集型」かもしれません。
オンラインでの購入を決めている「取引型」の可能性もあります。

「Google Chrome ダウンロード」はChromeのダウンロードページにアクセスするための「案内型」でもあるしダウンロードするための「取引型」でもあります。

また同じテーマの検索でも意図がサイクルすることもあります。

検索意図のサイクル

初めてのデジタルカメラをオンライン通販で買おうとしているユーザーがいたとします。
次のように検索を繰り返すかもしれません

  1. [Canon デジタルカメラ]: 情報収集型&案内型クエリ。Canonがいいと聞いたのでCanonのデジタルカメラの情報を集める。公式サイトのページにも訪れる。
  2. [PowerShot G1 X 評価]: 情報収集型クエリ。「PowerShot G1 X」がよさそうだったので評価やレビューを調べる。
  3. [PowerShot G1 X 通販]: 取引型クエリ。気に入ったので買うことを決めた。
  4. [PowerShot G1 X 価格比較]: 情報収集型クエリ。ところがたくさんのネットショップが出てきたので金額を調べる。
  5. [Amazon PowerShot G1 X]: 案内型&取引型クエリ。Amazonがいちばん安かったのでここで購入することにした。

イメージしやすいような場面にしているので、実際にこんなパターンで検索するユーザーは少ないかもしれません。

「PowerShot G1 X 評価」や「PowerShot G1 X 価格比較」の検索で価格.comが出てきてそこで買ってしまうかもしれませんね。

「Amazon PowerShot G1 X」では検索せずに「Amazon」で検索して(案内型)、Amazonのなかで「PowerShot G1 X」を探すかもしれません。
この場合はAmazonのサイト検索内での「取引型」クエリになりますね。

現在は、 取引型と情報収集型、案内型に加えて「ローカル」の意図も重要になってきています。

ローカルの意図を持ったクエリ

「ローカル」の意図を持ったクエリとは、位置情報・場所を含んだクエリです。
位置情報と場所は、明示的な場合もあるし暗黙的な場合もあります。

たとえば、「スターバックス」で検索したユーザーの意図には近くのスターバックス店舗の場所を探す目的が含まれている可能性が高いでしょう。

僕は使いませんが「近くの〜」で検索するユーザーも多いようです。
「近くのスターバックス」や「近くのマクドナルド」、「近くのクリーニング店」、「近くの皮膚科」などです。

同じクエリであったとしても、札幌にいるユーザーと福岡にいるユーザーでは「近く」の意味合いが異なってきます。

さらにモバイルが普及した現状でも意図が違ってきます。

家のPCで「マクドナルド」を検索するユーザーは、マクドナルドの公式サイトを探していそうです。
クーポンやメニュー、IR情報を探しているかもしれません。

でも渋谷を歩いているときに「マクドナルド」で検索したユーザーはまさか「IR情報」を探してはいないでしょう。
かなり高い確率で近くにあるマクドナルドのお店を探しているはずです(渋谷なら探さなくてもどこにでも見つかるというツッコミはなしでw)。

まとめ

最後はいろいろ補足も入ってしまいましたが、この記事で必ず押さえておいてほしいのはクエリには、その意図に応じて取引型と情報収集型、案内型の3つのタイプがあるということです。

なぜ大事かというと、大きく分けて次の3つの理由からです。

  1. キーワード選定
  2. コンテンツ作り
  3. 検索エンジンの理解

もし特定のキーワードでの上位表示を狙っているのならば、自分のサイトのテーマにマッチしたキーワードを選ばなければなりません。
取引型は一般的にコンバージョン率が高いことが多いです。
「◯◯ 購入」や「激安 ◯◯」、「◯◯ 申し込み」はアフィリエイターさんが狙う定番のキーワードですね。

情報収集型のキーワードはは全体として検索ボリュームが多そうです。
ロングテールSEOにも向いていますね。
ただ知ることが目的なのでECサイトでのコンバージョンには直接結びつきづらいいかもしれません。
もっともリード獲得には向いているでしょう。

案内型クエリにはサイトリンクが出ることが多いですね。

ユーザーの検索意図を理解したコンテンツ作りが重要です。

特に情報収集型です。
ユーザーの疑問や悩みを解決するコンテンツが必要です。
実質的な中味のない薄っぺらなコンテンツだとパンダに捕まります。

GoogleもBingも(かつてのYahoo!も)すべての検索エンジンは、検索キーワードに現れない隠されたユーザーの意図を理解することに一生懸命です。

潜在的な意図を察知していかに適切な検索結果を返すかに絶えず取り組み続けています。

検索意図が曖昧なときにさまざまなタイプのページを返すQDDや言葉を文字列としてではなくエンティティとして認識しようとする試みがその現れの1つです。

まとめという見出しをつけたわりには、まとまっていません。(汗

とにかく、ユーザーの検索意図を理解するということはSEOをやっていくうえで非常に重要だということは知っておいてください。

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