否認されたリンクがウェブマスターツールに表示されるのは正常なのか?

[対象: 中〜上級]

リンクの否認を適用したリンクがGoogleウェブマスターツールに外部リンクとして出てくる現象についてこの記事では説明します。

下の質問がWebmasterWorldに投稿されました。

リンクの否認ツールを使って8個のドメイン全体からのリンクを3、4週間前に否認した。
否認は機能しているように思える。

ところがGoogleウェブマスターツールのリンクレポートに大部分のリンクが依然として表示される。

これは正常なのだろうか?

結論から言うとツールの正しい振る舞いです。

実際に取り除かない限りは否認したリンクもレポートに出てきます。

Googleは、ないものとして扱うだけで本当になくしてしまうわけではありません。

いわばnofollowリンクと同様に扱います(これはマット・カッツ氏がPubConで、リンクの否認ツールの発表時にも言っていたことです)。

ウェブマスターツールにはnofollowリンクも表示されますね。
リンクの存在は認識しているけれど、(プラスにもマイナスにも)評価の対象にしないというだけです。

リンクの否認ツールで指定されたURLを再クロール、再インデックスして、そこにあるあなたのサイトへのリンクを再評価する(ここでは評価対象から外す)というプロセスが必要になってきます。

なので効果が出るまでにしばらく時間がかかるんですね。

本題に戻ると、否認したはずのリンクがGoogleウェブマスターツールの「サイトへのリンク」レポートに出続けるのは仕組み上正常な現象です。

レポートでの出現はリンクが否認されていないことを示すものではありません。

とはいえ、逆に考えると否認が実行されているかどうかを確実に確かめる方法はないということにもなってしまいますね。

なおGoogleの人に確認した情報を基にこの記事を書いたことを最後に付け足しておきます。