[レベル: 上級]
ショッピング結果と地図結果を表示できるように AI Mode を 2 週間ほど前に Google は機能拡張しました。
僕の手元で利用できるようになったので、この記事で紹介します。
AI Mode のショッピング結果
次のクエリで検索しました。
noise-canceling headphones with good sound quality for less than $300
(音質が良く、300ドル以下のノイズキャンセリングヘッドフォン)

こちらは動画です。
クエリでの要望の応じて、バランスの取れた製品や重低音の効いた製品などさらに細分化して提案してくれます。
特定の製品を選択すると、プロダクトナレッジパネルが右に展開します。
プロダクトナレッジパネルには、次のような情報が掲載されています。
- 写真
- 星評価
- レビュー
- 価格レンジ
- 販売しているサイト
- 製品概要
- 関連動画
- フォーラムでの関連スレッド
- 類似製品
欲しい商品のイメージがぼんやりしている場合、あるいは複雑な要望がある場合には、AI Mode が LLM 技術を用いて的確に理解してくれる点が長所になりそうです。
また、ウェブ検索のようにあちこちのサイトを訪問して、自分で情報を咀嚼する必要がないのも便利です。
フォローアップ質問の機能を使えば、対話形式で追加で質問できるのも AI Mode ならではの強みです。
AI Mode のローカル結果
次は、AI Mode のローカル結果です。
クエリはこれです。
Best vintage shops for mid-century modern furniture. I’m trying to find a cool coffee table or record cabinet.
(ミッドセンチュリーのモダンな家具のおすすめヴィンテージショップ。おしゃれなコーヒーテーブルかレコードキャビネットを探している。

動画です。
「モダン」や「おしゃれ」というのは、絶対的な基準のない主観的な評価です。
それでも、AI Mode は要望に応じたアイテムが手に入りそうなヴィンテージショップを見つけてくれます。
気になるショップを選択すると、ローカルナレッジパネルが展開します。
ローカルナレッジパネルに、次のような情報が掲載されています。
- 住所や電話番号、ウェブサイトなどの店舗詳細
- 写真
- 星評価
- レビュー
- ソーシャルメディアでの投稿
- 他のサイトでの紹介
ウェブ検索でのローカルナレッジパネルやマップで使われている情報と共通ですが、選ばれているものは異なっていました。
ショッピング検索にしてもローカル検索にしても、AI Mode を使えば情報が一箇所でまとまって手に入るのは、やはり便利です。
レビューサイトや比較サイトなどあちこちのサイトを訪問しなくて済みます。
そうはいっても、より詳しい情報を知りたかったら、やっぱり個別のサイトに向かうとも思います。
Google 検索トップページでの AI Mode ボタン設置が決定だとしたら、ユーザー検索行動は確実に変わる予感がします。
とはいえ、AI Mode は試験運用中です。
どんな形で正式導入されるかわかりません。
当面は、AI Mode のショッピング検索とローカル検索で製品・ビジネスが正しく認識されるように、次のツールを確実に設定しておきましょう。
- ショッピング検索:Google Merchant Center(自社オリジナル製品がある場合は、Manufacturer Center)
- ローカル検索:Google ビジネスプロフィール