iPhone Safariでプッシュ通知を送信可能に(iOS 16.4のSafari 16.4がWeb Pushをサポート)

iPhone の Safari がプッシュ通知を正式にサポートしました。

iOS/iPadOS 16.4 で Web Push

Apple は先日、iOS および iPadOS の最新バージョンとなる 16.4 をリリースしました。
このアップデートにはいくつもの新機能や更新、セキュリティ修正が含まれますが、最も注目に値するのは、Safari 16.4 での Web Push(プッシュ通知)のサポートです。
Web Push を有効にすると、ユーザーがブラウザでサイトを訪問していないときでも通知を送信できます。

プッシュ通知は、更新記事や最新ニュース、重要なお知らせなどをユーザーに即座に伝えるために非常に有効なツールです。
スマートフォンの多くのネイティブアプリが実装しています。
Web Push は、ネイティブアプリではなく、(ブラウザで閲覧する)ウェブサイトでプッシュ通知を実現する機能です。

ウェブ標準のプッシュ通知

iOS の Safari はこれまでもプッシュ通知をある程度サポートしていましたが、ウェブ標準のプッシュ通知ではありませんでした。
最新バージョンの Safari (16.4) はウェブ標準のプッシュ通知機能である Web Push をサポートします。

Safari でプッシュ通知を有効にするには、標準化された Push APINotification API および Service Worker を実装します。

ただし、Chrome や Firefox、Edge で機能している Web Push は特別な構成なしに Safari でもそのまま機能します。
ウェブサイトでのプッシュ通知を有効にするために、すでにこれらを実装していれば追加設定は不要です。

プッシュ通知は、PWA のなかでも最も利用価値が高い(と同時に嫌われている)機能です。
しかし、特に日本では利用者が多い iPhone の Safari では機能しなかったため実装に二の足を踏んでいたサイトも多いことでしょう。

iOS 16.4 のサポートにより憂いなく実装できます。

Safari でウェブ標準の Web Push を実装するための技術ドキュメントはこちらで参照できます。