[レベル: 上級]
Google は、Google 検索の AI Mode に Personal Intelligence を拡張しました。
米国/英語の、Google AI Pro および AI Ultra の購読ユーザーを対象にオプトインの Labs 機能として提供されます。
Personal Intelligence は、Gmail と Google Photos、YouTube、Google 検索履歴のデータと接続することで、高度にパーソナライズされた検索体験を可能にします。
約 1 週間前に Gemini アプリに導入されていました。
ユーザーひとり一人に最適化した検索体験
Personal Intelligence は、Google アプリ全体の情報を結び付けることで、検索をユーザーひとり一人に最適化された体験を提供します。
ユーザーは、自身の好みや状況を何度も説明することなく、個人の生活状況に即した回答を受け取ることができます。
たとえば、次のようなシーンで優れたパーソナライズ性能を Personal Intelligence は発揮します。
- Gmail のホテル予約と Google フォトの家族写真を活用し、家族向けに最適化されたパーソナライズ旅行プランを提案
- 過去のアイスクリームの写真を思い出し、昔ながらのアイスクリームパーラーなど、子ども向けの観光スポットをおすすめ
- 最近のスニーカー購入を検知し、同じブランドの新しいスタイルを提案
- 3 月にシカゴへ向かうフライト確認を基に、ユーザーの好みに合った防風性のある天候適応型コートを提案
- 好みのブランドや購買習慣を考慮し、パーソナルショッパーのように振る舞う
- 「もし私の人生が映画だったら、タイトルとジャンルは?」といった創造的なプロンプトに回答
- 「私にとって完璧な一日を描写して」といった内省的な問いに応答
プライバシーとモデル学習、フィードバック
AI モデルには Gemini 3 を採用しています。
Gmail の受信トレイや Google フォトのライブラリをシステムは直接学習に使用しません。
ただし、機能向上のため、特定のプロンプトや AI の応答に対してのみ限定的な学習が行われる場合があります。
実験的機能であるため、文脈を誤解したり、不正確な関連付けを行う場合があります。
ユーザーは フォローアップの回答や 「低評価(サムズダウン)」フィードバックを通じて AI を修正できます。
SEO に与える影響
AI Mode に Personal Intelligence が導入されることで、SEO に次のような影響が出る可能性が考えられます。
- よりパーソナライズされた検索結果――Gmail や Google フォトの文脈に基づき、検索結果や AI Mode の回答はユーザーごとに大きく異なる可能性があり、単一の「順位」という概念は弱まる。
- AI Mode 回答の存在感の増大――AI Mode が直接回答を生成・統合することで、特定の情報系クエリやショッピング関連クエリでは、従来の青いリンクへのクリックが減少する(=ゼロクリックの増加)。
- キーワードより文脈重視――検索の関連性は、クエリ文字列そのものだけでなく、旅行予定、購入履歴、嗜好といったユーザーコンテキストへの依存度が高まる。
- ブランド親和性の優位性――ユーザーが過去に接触・利用したことのあるブランドは、パーソナライズされたレコメンデーションで表示されやすくなる。
差別化のない一般的なページは、AI Mode が個別最適化や文脈理解に基づく推薦を優先することで、露出を失いそうです。
反対に、リピート購入や保存したアイテム、ブランド親和性といった要素が、直接のランキングシグナルではなくとも、パーソナライゼーションを通じて可視性へ間接的に影響する状況が増えるでしょう。
そして、ユーザーごとに結果が分岐するため、標準的な順位トラッキングは実態を反映しにくくなります。
現時点では、AI Mode の Personal Intelligence は「米国・英語・オプトイン」のユーザーだけが対象です。
日本の検索には影響しません。
向こうでの状況がどうなっているかの情報が入ったら共有します。
