[レベル: 中級]
Google Search Console に、自然言語で希望する分析内容を記述するだけで、パフォーマンス レポートのフィルタ、指標、比較を自動設定できる実験的な AI 機能が 導入されました。
AI 機能でできること
検索結果のパフォーマンスレポートにアクセスすると、フィルタメニューに AI 機能のボタンが目立つメッセージ付きで設置されています。
選択すると「AI を活用した構成」のためのサイドパネルが開きます。
AI 機能では、次のような操作を自然言語で指示できます。
- フィルタの適用:クエリ、ページ、国、デバイス、検索での見え方、または日付範囲でデータを絞り込む
- 比較の設定:カスタム日付範囲など、手動設定なしで複雑な比較を構成する
- 指標の選択:質問内容に応じて、クリック数、表示回数、平均 CTR、平均掲載順位という 4 つの利用可能な指標の中から表示するものを選択する
例として挙げられている次のプロンプトを実行させました。
先月と比較してトラフィックはどうなっているか?
推奨される設定を提案してきます。
「適用」ボタンをクリックすると、提案した推奨設定でパフォーマンスレポートを自動で構成してくれます。
AI による自動分析にはたとえば、次のような利用が考えられます。
- 対象を絞ったフィルタリング:「過去 6 か月間で、“スポーツ” という語を含むモバイル検索のクエリを表示して。」
- 複雑な比較:「今期の “/blog” を含むページのトラフィックを昨年の同じ四半期と比較して。」
- 指標の選択:「過去 28 日間における、スペインでのクエリの平均 CTR と平均掲載順位を表示して。」
- 特定コンテンツの分析:「“google” という語を含むページのクリック数を表示して。」
レポートを手動で設定する手間を省くことで分析に時間を費やせる点が AI 機能の利点です。
展開状況と制限事項
Search Console の AI 機能の現状でのリリース状況と制限事項をまとめます。
- 限られた一部のサイトでのみ利用可能
- 「検索結果」のパフォーマンス レポートにのみ適用。Discover と Google ニュースのレポートは未実装
- AI が入力内容を誤解する可能性があるため、設定されたフィルタの確認が推奨される
- テーブルのソートやデータのエクスポートといった操作は不可
まだ一部のユーザーにしかリリースされていませんが、使えるようになっているとしたら幸運です。
試してください。
ヘルプ記事も公開されてるので機能の詳細はそちらで確認できます(この記事を書いている時点では英語のみ)。
