[対象: 全員]

「ネガティブ SEO (Negative SEO)」 とは、不正な手段を使ってあなたのサイトの順位を第三者が下げようとする企みを意味します。

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、ネガティブSEOの存在をHacker Newsのスレッドであらためて否定しました。

ランキング下落は手動対応のため

1年以上前の話になりますが、ネガティブSEOサービスを扱う会社が、クライアントの依頼で、上位表示していたサイトにスパムリンクを浴びせることによって順位を下げることに成功したとSEOフォーラムに書き込みがありました。

しかしMatt Cutts氏は次のように説明しています。

ネガティブSEOの標的になったサイトは、質の低いディレクトリへの登録やコメントスパムなど不正なリンク集めをもう何年にも渡って行なっていた。
その行為に対してウェブスパムチームが手動で対応したために順位が下がったのだ。
ネガティブSEOが成功したと明るみに出る以前の出来事になる。

つまり、ランキングが下がったのはネガティブSEOによって被害を受けたからではありません。

ネガティブSEOが始まるずっと前から、そのサイトはリンク操作というウェブスパムを行なっており、それに対して手動の対応が与えられたにすぎないということです。

Matt Cutts氏は次のようにも言っています。

「ネガティブSEOが成功した」という多くのレポートのように、この主張も維持できなかった。

例に出した事例に限らず、ネガティブSEOが働いたという事例は、ネガティブSEOに理由があるのではなく別のところにあるということでしょう。

騒ぎすぎ

ネガティブSEOを実際に試す人たちよりも行き過ぎるくらいに、ネガティブについてみんな語っている。

なぜなら、たとえばリンクを当てることでどんな効果が現れるかわからないからだ。
ダメージを与える代わりに、ランキングを上げることにひょっとしたら役だってしまうかも知れない。

加えて、(ネガティブSEOを心配する時間があったら)その時間をサイトをより良くしてくことに使ったほうが大抵の場合はいいだろう。

Matt Cutts氏は上のようにも発言しています。

本当にネガティブSEOを試みる人は、いないとは言いませんが、ものすごく少ないんじゃないでしょうか。

あなたはやったことがありますか?
やっている人を具体的に知っていますか?

ネガティブSEOを請け負う業者さんもいますが、成功しているんでしょうか?

でも、順位が下がると「ネガティブSEOにやられた」という人はたくさんいます(ヘルプフォーラムでよく見かける)。

Matt Cutts氏が指摘するように、順位を下げるために付けたリンクが、期待とは正反対に順位を上げる手助けをしてしまうこともあり得なくはありませんね。

成功するかどうかわからない、時間も手間もかかる、ネガティブどころかポジティブに働いてしまうかもしれない、こんなマイナスな要素があるにもかかわらずネガティブSEOを実行する人は、普通に考えたら、極めて稀なように僕は考えるのですがどうでしょう。

不安ならリンクの否認ツールを使う

リンクの否認ツールをGoogleが提供した本来の目的は、自分が過去に張った不正なリンクをどうしても削除できない時に、そのリンクを評価対象から除外してもらうようにサイト管理者が申請できるようにすることです。

しかし「ネガティブSEOがどうしても気になって、スパムリンクや質の低いリンクを消せない時には、リンクの否認ツールを使って非承認を依頼してかまわない」ともMatt Cutts氏は助言しています。

否認ツールの利用で心が穏やかになるなら使えばいいですね。

なおこの場合、再審査リクエストは不要です。
リンクの否認ツールは自動で処理されます。
(手動対応がかかっていないことを確かめるために、あえて送るのはありかもしれませんが)

ネガティブSEOを気にしない

ネガティブSEOっぽいことが発生した事実はあるようです。

絶対にないとは言い切れないにしても、そんなに簡単に起こるこでないのは確かなことです。

ネガティブSEOが発生しないようにGoogleは常に取り組んでいます。

ネガティブSEOが仮に働いたとしても、ほんの少しの間だけですぐにアルゴリズムが検出してくれるでしょう。

ネガティブSEOにやられたと考える前に、過去の自分のSEO施策を振り返ったほうが適切ケースも多々ありそうです。

そして、順位が下がった時には、ネガティブSEOについて調べることに時間と労力を使おうとするなら、自分のサイトの改善に力を注いだほうがいいというMatt Cutts氏のアドバイスもそのとおりだと思います。

健全なリンクがたくさん集まったサイトを作り上げれば、スパムリンクを浴びせかけられてもびくともしません。

更新したのに変わっていないヘルプ

最後はおまけです。

ネガティブSEOに関連する「競合相手によるランキングの操作」のヘルプが最近更新されたのですが、中身は何も変わってません。
何が変わったのでしょう?

・2012年12月3日更新(1つ前)
古い「競合相手によるランキングの操作」ヘルプ

・2013年5月27日更新(現在)
新しい「競合相手によるランキングの操作」ヘルプ

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Comments

  1. By にしざわゆうき on

    すずきさん。

    こんにちわ。正直、お客様の許可を取った上で、
    僕は実験でやった事があります。

    新宿の居酒屋さんに対して、「荻窪 たこ焼」で上位表示を狙う上で、
    「新宿 居酒屋」の効果を引き下げてみようという対策をしました。

    確かに対策をしてみると「荻窪 たこや焼」で、
    一時的に、本当に一瞬だけ、順位が上がりましたが、

    不思議な事に新宿 居酒屋での順位変動は全く起こらない、
    1週間も経たないうちに「荻窪 たこ焼き」の上位表示も出来なくなりました。

    グーグルのアルゴリズムは”このページはなんなのか”、
    “そのリンクは作為的なのかどうか”をしっかり見ているなぁ、と感心した記憶があります。

    常日頃、すずきさんが言っているように、
    「余計な事はしないで、健全にWEBサイトを運営していきましょう」
    というのは本当に正しいなと思いました。

    *** Reply from Suzuki Kenichi ***
    やったことがあるんですね。
    一時的とはいえ、効き目があったかもしれないのは興味深いです。

  2. By にしざわゆうき on

    はい、あります。
    一時的にではありますが、効き目があったかも知れないのは、
    僕としても興味深かったですね。
    (誰が見ているかわからないので、ここに手法を書く事はできませんが)

    この手法は”一時的でも問題無いキャンペーン”などで、
    悪用すれば大きな効果を上げる事が出来るかもしれませんね。

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