昨日に続いて今日もGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏によるウェブマスター向けのQ&Aビデオを紹介します。

下の質問にMatt Cuttsが回答しました。

ユーザーのIPアドレスをもとに、そのユーザーの国や地域の言語に応じたページを表示させても大丈夫か? クローキングにならないか? Googlebotは外国のIPアドレスからでもクロールするのか?

回答をまとめると次のようになります。

  • Googleは、米国外のIPアドレスからは現状ではアクセスしない。
  • 米国内で英語でInetenet ExploreやFirefox、Google Chromeのような一般的なデスクトップブラウザを使用しているユーザーと同じように取り扱ってほしい。
  • Googlebotとユーザーに異なるコンテンツを見せるのがクローキング。
  • “ジオロケーション(Geo-location)”はユーザーのIPアドレスを見てそのユーザーに適した言語のページを見せる仕組みで、英国のユーザーには英国向けのページを、フランスのユーザーにはフランス語のページを見せるような場合に当たる。
  • Googlebotに対して異なる扱いをせずに一貫した処理を行なっていれば、ジオロケーションはクローキングにはならない。
  • Googlebotは米国のIPアドレスからやって来るから米国向けのページを見せればいい。
  • GooglebotのユーザーエージェントやIPアドレスの範囲に基づいて特別な処理を設定している場合はクローキングになるかもしれないから注意したほうがいい。

クローキング(Cloaking)というのは、人間のユーザーと検索エンジンのロボットに同じURLで異なるコンテンツのページを見せることです。
スパムSEOになります。

ジオロケーションはユーザーのIPアドレスに基づいてユーザーが使っているであろう国や地域に合わせたコンテンツを見せる仕組み・技術です。
もっとも多いのは言語の調整ですね。
アメリカからアクセスしたら英語のページを見せ、ドイツからアクセスしたらドイツ語のページを見せ、日本からアクセスしたら日本語のページを見せます。

Google自身もジオロケーションを使っています。
Googleのヘルプページは、自分が使っている言語で書かれたページが通常表示されます。
言語を指定するパラメータがありますが、なくてもほとんどの場合は正しい言語ページが表示されるはずです。

Googlebotは米国からアクセスするので米国ユーザーと同じコンテンツを見せれば問題はなく、クローキングに相当しないということですね。

僕から補足しておきます。

ジオロケーションを使うときには気をつけるべきことがあります。
それはユーザーが自分の意思で言語を変更できるようにすることです。

たとえば世界規模のレンタカーサービスがあったとしましょう。
フランスに旅行するので、そのレンタカーサービスのサイトでレンタカーを事前に予約したとします。

フランス旅行の出発前に日本でレンタカー準備するときは、ジオロケーションによって日本語のページで手続きできました。
ところがいざフランスに着いたあと旅行中にプランの変更をしたくなって同じサイトにアクセスしました。
すると今度もジオロケーションが働いてフランス語のページが表示されます。
フランスに旅行するくらいだからあいさつやショッピングくらいのフランス語は覚えてきましたが、さすがにフランス語だけで書かれたウェブページはさっぱり読めません。
フランスからアクセスしている限りは強制的にフランス語ページが表示されます。
チンプンカンプンでどうしたらいいかまったく分かりませんでした。

困りますよね。

多言語でサイトを運用しているときは、「言語切り替え」でユーザーが使っている言語で書かれたページをユーザーが自分の意思で選択できるようにしておくべきです。

もっというならジオロケーション自体が必要ないかもしれません。
初回は英語のページを必ず見せるようにしておいて、ユーザーが自分で適切な言語を選べるようにしておけばいいですね。
ユーザーを迷わせないように、言語切り替えのパーツは分かりやく設置しておきます。

僕のブログ読者のなかでグローバルサイトを運用しているサイト管理者はそれほど多くないかもしれませんが、もしあなたが複数の国のユーザーを対象にしたサイトを所有しているならこの記事を参考にしてください。

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