[レベル: 上級]
Google は、最先端の AI モデルである Gemini 3 を AI Mode を通じて Google 検索に導入しました。
即時展開
Gemini 3 は、まず米国の Google AI Pro および Ultra 加入者向けに提供されました。
Gemini アプリと AI Mode で「Thinking」モードとして選択できます。
[Gemini アプリ]
[AI Mode]
Gemini モデルがリリース初日に検索機能へ導入されるのは今回が初めてとのことです。
強化されたクエリファンアウト
Gemini 3 では、推論能力と意図理解が強化されました。
最先端の推論能力と高度なマルチモーダル理解を備えます。
これにより、ユーザーの意図をより的確に解釈し、より正確で豊かな回答が可能になりました。
query fan-out(クエリ・ファンアウト)機能も強化されています。
より多くの検索を実行し、従来のモデルでは見過ごされていた可能性のある関連コンテンツを発見できるようになりました。
リアルタイムのインタラクティブツールとシミュレーション
Gemini 3 は、応答ごとにカスタムのビジュアルレイアウトを動的に生成可能です。
画像や表、グリッドなど、クエリに合わせた UI 要素を作成できます。
また、インタラクティブなツールが理解の助けになると判断した場合、Gemini 3 はその生成能力を用いて、カスタムシミュレーションやツールをその場で即座にコーディングします。
こちらは、Gemini 3 の AI Mode が生成した住宅ローン比較用のカスタム計算ツールです。
こちらは、Polyrhythmic Physics Sequencer というものです。
複数の異なるリズムを、物理法則に基づいた動きと組み合わせて生成するシーケンサーらしいです(自分でもよくわかってない😔)
バウンスする球体の速度をパラメータで調整できるインタラクティブツールです(ちなみに、弾む時にポコポコと音もでる)。
インタラクティブツールとシミュレーションは、使いみちをすぐには思いつかないのですが、役に立つと場面がある人がきっといるでしょう。
インテリジェントなルーティング
じっくりと思考するけれど回答に時間がかかる Thinking モードの Gemini 3 と、深く思考しないけれど高速に回答を返す Fast モードを現在は手動で切り替えます。
今後は、複雑な質問は Gemini 3 に、単純な質問は高速モデルに自動で振り分けるようになります。
自動ルーティング機能は、今後数週間で Pro・Ultra 加入者に順次展開する予定です。
インテリジェント ルーティングが導入されると、AI Overview でも、クエリに応じて Gemini 3 がバックグラウンドで稼働するようになります。
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Gemini 3 はまずは、米国の英語のクエリでの導入ということで、日本語で利用できるようになるのは少し先の話になります。
AI Mode/AI Overview の分析に取り組んでいる人もいることでしょうが、大きな変化が起こることを予想しておくべきかもしれません。
Gemini モデルのメジャーアップグレードは従来の検索システムのコア アップデートのようなものですかね。
