Fetch as Googleの「インデックスに送信」機能の割り当て回数と利用場面

[レベル: 初〜中級]

この記事では、Fetch as Googleの「インデックスに送信」機能の取得回数と利用場面について説明します。

「インデックスに送信」の割り当て回数

Fetch as Google実行後の「インデックスに送信」の操作には上限数が割り当てられています。

  • 単一のURL −− 月間割り当て500回
  • 複数のURL −− 月間割り当て10回

Fetch as Googleのインデックスに送信(この URL のみをクロールする)

Fetch as Googleを実行したそのページだけであれば、月間で最大500回までクロールをリクエストできます。
そのページに加えて、そのページからリンクされたページに対してもクロールをリクエストするのであれば月間で10回までとなります。

「月間」は、カレンダーでの月の始まり(1日)から月の終わり(30日・31日)までを意味しません。
Fetch as Googleを最初に送信した日からカウントがスタートします。
よって最初の送信日からの1か月間になります。

カウント方式についてはヘルプには書かれていません。
Google社員のKiyotaka氏が公式ヘルプフォーラムで以前に説明したことがあります。

URL 送信数は最初の URL を送信した日から 1 か月後にリフレッシュされます。
例えば、500 URL を 9 月 5 日に一気に送信した場合は、その 1 か月後の 10 月 5 日前後に、そして例えば 499 URL を 9 月 1 日に送信して残りの 1 URL を 9 月 5 日に送信した場合は最初の URL を送信した日の 1 か月後の 10 月 1 日前後にリフレッシュされます(月の日数によって若干前後することがあります)。

URL の送信はカレンダーの月ごとではなく 1 か月の期間でカウントされ、その期間は初めて URL を送信したタイミング、または最後にカウントがリフレッシュされてから 1 か月以上経過後に初めて URL を送信したタイミングからスタートします。

URLをインデックスに送信する状況

Fetch as Googleで取得したURLをインデックスに送信する状況、つまりGooglebotの再クロールをリクエストする状況はそのページに重要な変更を加えてすぐに検索結果に反映させたい場合です。

Fetch as Googleでのインデックス送信についてGoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は英語版の公式ヘルプフォーラムで次のようにアドバイスしています。
質問者は、上限数を超える500以上の新規ページを公開するたびにインデックス送信したがっているようでした。

そういうケースでは、サイトマップファイルにすべてのURLを記述してウェブマスターツールを使って普通どおりに送信すればいい。

1つ1つ手動でインデックス送信するのはとても手間だし、他の利点を得られるわけでもない。サイトに対する通常の変更や追加にはサイトマップが本当に適しているし、次はサイトのどこを私たちがクロールすべきかを判断するのにとても役立つ。

ほとんどのCMSやショッピングカートシステムはサイトマップを自動でサポートしているから、クロールをリクエストするために何かする必要はまずないだろう。

日々の新しいコンテンツの公開やちょっとした変更であれば、サイトマップ送信だけで十分だとミューラー氏は言っています。

ブログ記事を公開するたびにFetch as GoogleでURLを送信する人もいるようですが、たいていはそんなことをしなくても今のGoogleは数分、速ければ数秒でインデックスしてくれます。

カフェインの導入でインデックススピードが格段に速くなっています。

それにRSS/Atomフィードをサイトマップとして送信しておけば、通常のサイトマップよりも頻繁にチェックしてもらえます。

またPubSubHubbubを利用してもいいですね。
WordPressにはプラグインもあります。

もちろん本人が面倒だと感じていなければ毎回毎回Fetch as Googleを実行してインデックス送信してもまったく問題ありませんが、自動処理させたほうが楽なはずです。

Fetch as Googleを使えば、Googlebotの速やかなクロールを促しインデックスへのコンテンツ変更の反映をスピードアップできます。
とはいえ、手動だし取得回数に制限があります。
急いでおらず、自動化できたりGoogle任せにできたりするのであれば、手間をかけてわざわざ使う必要はないのかもしれませんね。