Googleはどのようにクエリを解釈しコンテンツをランク付けするのか？

[レベル: 初級]

Google 検索がどのようにして検索結果を配信するのかを、Gary Illyes（ゲイリー・イリース）氏が動画で解説しました。

検索の仕組みを YouTube で解説する「How Search Works」シリーズのエピソード 4 です。
SEO 初級者向けの内容ではありますが、個人的に、今までのエピソードのなかでいちばん好きな内容だったのでこの記事で紹介します。
SEO 上級者でも（知識確認のために？）役立つ解説です。

クエリ解釈とランク付けの仕組み

ゲイリーは、クエリ解釈とランク付の仕組みを説明します。
概要は次のとおりです。

Google 検索では、ストップワード（不要な語）の削除や対象の認識、類似語への拡張などを処理し、ユーザーの検索内容を解析する
Google は、解析した検索内容をもとに、インデックスの中から検索結果を抽出する
検索結果のランキングは、ウェブページの内容やユーザーの所在地、言語、使用デバイスなどの関連性に基づいて決定される
ランキングには、ウェブサイトのコンテンツの独自性やインターネットにおける重要度などの要素も考慮される
検索結果ページに表示される機能（ローカル検索の結果や画像検索の結果など）は、ユーザーの検索クエリによって異なる

こちらが動画です。
日本語字幕が利用できるので、英語が苦手な人も安心して視聴できます。
📝すずきメモ：でも、はっきり・ゆっくりとゲイリーは話しているので聴きやすい

映像よりも文字で確認したいという人のために文字起こしを転記しておきます。
📝すずき注：一部編集。イントロとクロージングは省略

こんにちはゲイリーです。“検索の仕組み” へようこそ。

Google 検索をサポートする基本的な技術機能について説明します。前の動画で学んだのは Google がウェブページをクロールし、コンテンツをインデックスに登録する方法でした。そして次は、いよいよコンテンツとユーザーの検索内容に基づいて結果をランク付けして提供します。

クエリ

Google にクエリを入力すると一致するページがインデックスから検索されます。そこで返される結果は最も品質や信頼性が高く、クエリに密接に関係すると考えられるものです。

結果の取得はクエリの解釈から始まります。まず、クエリをクリーンアップし、次に特定のエンティティをチェックします。

[a nice photograph of the moon] (月の素敵な写真) というクエリならストップワードである “a”、“of”、“the” は実際には必要ないので削除します。しかし “the Statue of Liberty” (自由うの女神
) には “of” が必要なので、そのままにしておきます。さらに “the Statue of Liberty” はそれ自体がエンティティとして認識されます。

また類似した単語を含むようにクエリを拡張します。たとえば “car dealership” を検索すると “auto dealership” も含むように拡張します。“car”と“auto” はほぼ同義語だからです。

解釈できたクエリはインデックスに送られます。インデックスは解析されたクエリに基づいて多数の結果を返しますがここで必要になるのがランキング（ランク付け）です。

ランキング

ランキングを大きく左右するのが、結果とユーザーとの関連性です。関連性は、何百もの要素によって決まります。最も重要なのはページの実際のコンテンツですが、ユーザーの場所や言語、デバイスの種類なども重要です。たとえば、自転車修理店を検索するとパリと香港のユーザーで表示される結果が異なります。

ランキングにはページとサイトの品質も考慮されます。品質はさまざまな要因によって決まります。たとえば、コンテンツの独自性やインターネットにおけるページの相対的な重要性などです。

一般的な品質に関する判断方法と考え方の詳細についてはヘルプページを公開していますのでぜひチェックしてください。概要欄のリンクからご覧ください。

また、ユーザーのクエリに基づいて検索結果ページに表示される検索機能が変わる場合があります。もう一度、自転車修理店について考えてみましょう。おそらくローカル検索の結果が表示され画像の結果は表示されないでしょう。しかし最新の自転車を検索するとおそらくローカル検索の結果ではなく、画像の結果が表示されるでしょう

[JavaScript bicycles] を検索したらどうなるでしょうか？まあ試してみてください。

エピソード 1 〜 3 も役立つ内容です。
これらも短い動画で、日本語字幕が利用できるので視聴をお勧めします。