Google AIモードを日本語で使ってみた。ハルシネーションも発生

[レベル: 中級]

Google 検索での日本語をサポートする AI モードの展開が始まったことを昨日の記事で報告しました。

ゆっくりと展開しているらしく昨日の時点では確認できなかったのですが、シークレットモードを何度も試しやっと遭遇できました。
この記事では、日本語での AI モードのやり取りを紹介します。

AI モードと日本語でやり取り

ダブリンの1日観光のプランを考えてもらいました。
いくつかの条件も付けています。

日本語のAIモード

10 月にダブリンに本当に行くので参考にします。

AI Overview とは異なり、会話を継続できます。
Gemini と同じですね。
公共交通機関の料金をタッチ決済で支払えるかどうかを聞きました(ダブリンでは Leap Card というチャージ式の物理カードが普及している)。

日本語のAIモード

前の会話のコンテキストを引き継いでいるので、会話がスムーズに進むのは良いですね。

参照先のコンテンツは日本語とは限らず英語の場合もあります(赤の右枠)。
言語にとらわれない点も強みです。

ハルシネーションも

LLM に付きもののハルシネーションも依然として発生します。
※すずきメモ:余談だけど、ハルシネーションが発生する原因を OpenAI が発見した

アイリッシュシチューを食べられるレストランを探してもらいました。

日本語のAIモード

ここまでは問題ないのですが、終わりに出てきたマップに問題があります。

日本語のAIモード

左の「QUAYS pacific grill」は、ダブリンではく横浜にあるレストランです。
しかも、メニューを見る限りではアイリッシュシチューは提供されていませんでした。

右の「ザ・オールド・ミル」にいたっては、アメリカにある「史跡」です。
もはや、レストランですらありません。
ダブリンにある Old Mill Restaurant というレストランと米国アリゾナ州にある The Old Mill という史跡を、名前が被っているため取り違えたようです。

辻さんも、AI モードのハルシネーションを発見しています。

AI Mode は試験機能なので今後の改善を Google に頑張ってもらうしかありません。
それでも全体的には、求めている回答を日本語の AI モードも返してくれているように思えます。
今後の改良にも期待です。

普段の Google アカウントでは日本語版 AI モードをまだ利用できておらず、早く使ってみたいという人はシークレットモードを繰り返し起動してみると遭遇できるかもしれません。